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ロシアのタイヤ工場で新車装着用タイヤの生産開始:工場ニュース
横浜ゴムは、ロシアの乗用車用タイヤ生産販売会社であるLLC ヨコハマR.P.Z.が、新車装着用タイヤ(OEタイヤ)の生産を開始したと発表した。地産地消を推進する日産ロシアの要請に応えたもの。
横浜ゴムは2015年1月15日、ロシアの乗用車用タイヤ生産販売会社であるLLC ヨコハマR.P.Z.が、2014年11月に新車装着用タイヤ(OEタイヤ)の生産を開始したと発表した。2014年11月には、日産自動車の現地事業所である日産ロシア製造会社が生産するSUV「エクストレイル」に「GEOLANDAR G91」を、また同年12月には、セダン「ティアナ」に「BluEarth E75」を納入している。
今回のOEタイヤ生産は、地産地消を推進する日産ロシアの要請に応えたもの。これまでLLC ヨコハマR.P.Z.では市販用タイヤを生産してきたが、その品質の高さが認められた。また、OEタイヤの納入を開始したことで、同社ではロシアにおける「YOKOHAMA」の存在感を高めることができるとしている。
現在ロシアは、同社にとって世界有数の大市場であるため、継続的な生産能力の増強を進めているという。現在の年間生産能力は、2012年のLLC ヨコハマR.P.Z.操業開始当時の2.3倍にあたる160万本に拡大している。
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