ニュース
セントラル硝子 宇部工場に低GWPフルオロカーボン製品の製造設備を新設:工場ニュース
セントラル硝子は、宇部工場に低GWPフルオロカーボン製品の製造設備を新設する。低GWP新規発泡剤「HFO-1233zd(E)」の生産能力増強が狙いとなる。
セントラル硝子は2015年1月15日、宇部工場(山口県宇部市)において、低GWPフルオロカーボン製品の製造設備新設を決定したと発表した。
低GWPフルオロカーボンは、HCFCやHFCに替わる次世代の製品群で、同社では同事業を成長分野の1つと位置付け、事業化と新規材料開発を積極的に進めている。既に2012年10月には、低GWP新規発泡剤「HFO-1233zd(E)」の生産を開始しているが、同製品の生産能力増強のため、今回の設備新設となった。
HFO-1233zd(E)は、住宅や冷蔵庫に使用される硬質ウレタンフォーム断熱材用の新規発泡剤として使用されている。同社によると、今後の低GWPフルオロカーボンに関わる新製品の事業化にもつながる材料だという。
設備新設の総工費は70億円強で、稼働時期は2016年度下期の見込み。現在、川崎工場(神奈川県川崎市)で生産中の現行発泡剤「HFC-245fa」は、今後も製造・販売を継続する。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- IBMの「800km走れる」EV用電池開発プロジェクト、旭化成とセントラル硝子が参加
IBMのリチウム空気電池開発プロジェクトに、リチウムイオン電池の有力部材メーカーである旭化成とセントラル硝子が参加する。 - トヨタがEV開発に注力しない理由とは? 全固体電池が走行距離の限界を打ち破る
トヨタ自動車は、実用的な走行距離を持つ電気自動車(EV)を開発するために、現行のリチウムイオン電池よりも高いエネルギー密度を持つ「革新型電池」の研究開発を進めている。「エコプロダクツ2012」では、革新型電池の1つである全固体電池の開発成果を披露した。 - パナソニックがテスラの巨大リチウムイオン電池工場内に子会社を設立
パナソニックは、米国の電気自動車(EV)ベンチャー・Tesla Motors(テスラ)が建設を計画しているリチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」内に子会社を設立したと発表した。 - テーマサイト「メイドインジャパンの逆襲」