ニュース
航空宇宙向けRTOS「VxWorks 653」に2つの新バージョン:組み込み開発ニュース
ウインドリバーが、航空宇宙産業向けRTOS「VxWorks 653」の新バージョンとして、「Wind River VxWorks 653 3.0 Multi-core Edition」「Wind River VxWorks 653 2.5」を発表した。
ウインドリバーは2015年1月29日、航空宇宙産業向けRTOS「VxWorks 653」の最新バージョンとして、「Wind River VxWorks 653 3.0 Multi-core Edition」と「Wind River VxWorks 653 2.5」を発表した。
VxWorks 653 3.0 Multi-core Editionはマルチコア環境に最適化されており、パーティショニングを利用することで、複数ベンダーから提供される安全レベルの異なる複数のソフトウェアアプリケーションを、1つの共有プラットフォームで統合することが可能となっている。
Wind River VxWorks 653 2.5はAvionicsのOSとアプリケーションソフトウェア間の汎用的なAPIを定義した「ARINC 653」に加え、新たに米国防省のガイドライン「FACE Technical Standard 2.1」で定めるSafety Base Profileに対応した。「(この対応により)オープンスタンダードや移植性に対する取り組みも強化した」(プロダクトマネジメント担当バイスプレジデント、ディニア・ダスツール氏)としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ウインドリバー、「VxWorks」の次世代版向け仮想化プロファイルを発表
ウインドリバーは、同社の組み込みシステム用リアルタイムOS「VxWorks」の次世代版向け仮想化プロファイル「Virtualization Profile for VxWorks」を発表。VxWorksのユーザーは、異なる複数のOSを1個のプロセッサコア上で動作させるのに必要な組み込み機器の仮想化が可能になる。 - ウインドリバーに聞く業界動向:標準化・コンソリデーション化が加速する航空・宇宙/防衛分野
航空・宇宙/防衛分野における組み込みシステム開発の現状とは? 取り巻く環境とは? NASAの火星探査機やボーイングの旅客機、アメリカの軍用機などで多くの採用実績があり、長年、同分野に携わってきたウインドリバーに話を聞いた。 - IoT時代のリアルタイムOS「VxWorks 7」誕生――モジュール性の高いアーキテクチャで再構築
ウインドリバーは、組み込みシステム向けリアルタイムOS「Wind River VxWorks」の最新版「Wind River VxWorks 7」を発表した。「モノのインターネット(IoT)」時代の到来に向けて、システムを刷新。モジュール性の高いアーキテクチャで再構築したという。 - 火星探査機「キュリオシティ」に採用されたリアルタイムOS
火星に着陸した米航空宇宙局(NASA)のロボット探査機「キュリオシティ(Curiosity)」に、米ウインドリバーのリアルタイムOS「Wind River VxWorks」が採用されている。