ウインドリバー、「VxWorks」の次世代版向け仮想化プロファイルを発表:組み込みニュース
ウインドリバーは、同社の組み込みシステム用リアルタイムOS「VxWorks」の次世代版向け仮想化プロファイル「Virtualization Profile for VxWorks」を発表。VxWorksのユーザーは、異なる複数のOSを1個のプロセッサコア上で動作させるのに必要な組み込み機器の仮想化が可能になる。
Wind River(ウインドリバー)は2014年8月18日(米国時間)、同社の組み込み用リアルタイムOS「VxWorks」の次世代版向け仮想化プロファイル「Virtualization Profile for VxWorks」を発表した。これは同社の仮想化テクノロジーを基盤としたプロファイルで、タイプ1のハイパーバイザをVxWorksのカーネルに統合するものだ。これによって、VxWorksのプラットフォームとしての拡張性を強化できるという。
VxWorksのユーザーは、異なる複数のOSを1個のプロセッサコア上で動作させるのに必要な組み込み機器の仮想化が可能になる。これにより、市場の要件や顧客ニーズの変化、技術の発展に対応可能なアーキテクチャを実現でき、コネクティビティ、拡張性、セキュリティが要求されるIoT(モノのインターネット化)の課題に対応できるという。VxWorks、Wind River Linux、Windowsなどを組み合わせてSoC(System on Chip)のプロセッサコアのリソースを共有させることもできる。
ウインドリバーのプロダクトマネジメント担当で、バイスプレジデントのディニア・ダスツール氏は「Virtualization Profile for VxWorksの機能は、あらゆる業種で高いニーズがあるが、コネクティビティが必須となった産業機器、医療機器、航空宇宙/防衛といった分野では、特に重視されている」と述べている。
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