“歴代最高”の「シビック TYPE R」、ついに世界初公開へ:ジュネーブモーターショー2015
ホンダは「第85回ジュネーブ国際モーターショー」で欧州市場向けの新型「シビック TYPE R」を公開すると発表。同社は「パリモーターショー2014」など複数の展示会で新型シビック TYPE Rのコンセプトカーを発表していたが、量産モデルの公開はこれが世界初となる。
ホンダは2015年1月28日、「第85回ジュネーブ国際モーターショー」(一般公開日:2015年3月5〜15日)において、欧州市場向けの新型「シビック TYPE R」を公開すると発表した。ホンダは「パリモーターショー2014」など複数の展示会で新型シビック TYPE Rのコンセプトカーを発表していたが、量産モデルの公開はこれが世界初となる。
新型のシビック TYPE Rは、欧州向けの5ドアタイプの「シビック」をベースに開発されたスポーツモデルとなる。「歴代最高のシビック TYPE R」を目指して開発されたという。エンジンには、小型車や中型車に最適な直噴ガソリンターボエンジン、「VTEC TURBO」シリーズの排気量2.0l(リットル)の直列4気筒モデルが搭載される予定だ(ホンダの新型「シビック Type R」、新開発の直噴ダウンサイジングターボを搭載)。
同エンジンがホンダの量産車に搭載されるのは、この新型シビック TYPE Rが初となる。また、スポーツモデルであることを意識し「走るための機能を追求したエクステリアデザインやシャシーにより、加速性能やハンドリングなどにおいて圧倒的な走行性能を実現した」(ホンダ)という。
ホンダは第85回ジュネーブ国際モーターショーで新型シビック TYPE Rの他、新型「NSX」や「HR-V(日本名:ヴェゼル)」、「ジャズ(日本名:フィット)」など、欧州市場向けの新型車を複数展示する。また、2015年からFIA(国際自動車連盟)主催のフォーミュラ・ワン世界選手権レース(F1)に参戦するMcLaren-Honda(マクラーレン・ホンダ)が、1月29日に発表する予定の新型マシン「MP4-30」の出展も予定されている。
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