DMM.comがロボット事業で「2015年売り上げ30億円」を掲げる理由:ロボットキャリア(1/2 ページ)
「ロボットキャリア」を掲げ、DMM.comがロボット関連事業に乗り出す。2015年に30億円、2017年に100億円の売り上げを目指すビジネスモデルとは?
DMM.comが2015年1月27日に発表したロボット事業が「DMM.make ROBOTS」だ。
既報(「2017年に売り上げ100億円へ」、DMM.comがロボット事業へ参入)の通り、同社が各社ロボットの販売とプロモーションを手掛けながら、産業用ではない“新ロボット産業”の底上げを狙う。
同社が「携帯電話キャリアのようなポジション」(ロボット事業部 事業部長 岡本康広氏)として2015年5月より販売を順次開始するロボットは富士ソフト「Palmi」(29万8000円)、ユカイ工学「BOCCO」(2万9000円)、プレンプロジェクト「PLEN.D」(16万8000円)、ロボットゆうえんち「プリメイド AI」(9万9000円)の4体(いずれも価格は税別)。
これら4体に加えて、「すぐに遊びたい」という要望に応え、デアゴスティーニ・ジャパンの「Robi(組み立て代行バージョン)」も販売する(価格未定)。Robiを除く4体はDMM.comの独占販売(Palmiは「一般コンシューマ向け独占」、BOCCOは「国内向け独占」とのただし書き付き)となる。
単純な販売だけではなく。クラウドサービス「DMMロボティクスクラウド」を用意し、ロボットのファームウェア更新やアプリケーションによる機能追加といったサービスを提供する。第一弾としての提供が予定されているのは「プリメイド AI」のダンスモーションで、2015年夏の実施が計画されている。クラウド側で音声認識や言語処理の処理を行う構想もあり、ロボット自体がIoTのエンドデバイスとなる“スマートロボット”の実現にも力を入れる考えだ。
また、ハードウェア試作を行える環境を備えた同社のスタートアップ支援施設「DMM.make AKIBA」との連携も図ることで、「宣伝販売」「クラウド」「ハードウェア開発」の3領域を支援していく。事業としては、2015年に年間売り上げ30億円、2017年に100億円を目指すとしている。
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