サスペンション変更の新型「アルファード/ヴェルファイア」が目指す“高級感”:「オデッセイ」「エルグランド」と比較(4/5 ページ)
トヨタ自動車は3ナンバーサイズのミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」の7年ぶりとなるフルモデルチェンジを発表。「大空間高級サルーン」を開発コンセプトに、ミニバンでありながら高級セダンのような基本性能と、広い車室内空間の両立させたという。
超高級グレード「Executive Lounge」も設定
新型アルファード/ヴェルファイアには、最上位グレード「Executive Lounge」が設定された。価格は、両車ともにガソリンエンジンモデルが652万2218円、ハイブリッドモデルが703万6691円。後席の快適性を意識したという同グレードの2列目シートは、シート幅が約100mm広くゆったりとした座り心地のエグゼクティブラウンジシートが設置されている。同シートには、ベンチレーションや温熱シート機能、伸縮量140mmのパワーオットマンに加え、格納式テーブルや読書灯も備えるなど、パーソナルスペースとしての上質な空間設計が施された。なお、Executive Loungeでは2列目シートの幅を100mm広くしたこともあり、助手席スーパーロングスライドシートには対応していない。
さらにExecutive Loungeは、車室内のエンターテイメントシステムも拡充されている。通常グレードは車室内に8個のスピーカーを備えているが、Executive Loungeは「JBLプレミアサウンドシステム」として、専用ウーハーを含む17個のスピーカーが設置されている。こちらもExecutive Loungeのみ標準搭載となる1列目シートと2列目シートの間に設置された12.1インチサイズの天井取り付け型モニターと併せて、車室内にいながら迫力と臨場感のあるサウンドシステムを体感できるという。
先進運転システムも多数搭載
これらの機能が搭載されているExecutive Loungeだが、最上位グレードとして、前後左右に設置された4個の車載カメラの映像から車両周辺の状態を映し出す「パノラミックビューモニター」や、車両前部と後部に4個ずつ設置した超音波センサーを利用して半自動的な駐車を行える「インテリジェントパーキングアシスト2」といったさまざまな先進運転支援システムが標準装備となっている。
トヨタ自動車が新型アルファード/ヴェルファイアから投入した新機能としては、パノラミックビューモニターの、ボディやシートなどを透かしたように車両周辺を見ることができる透過表示機能と、インテリジェントパーキングアシスト2の、駐車時に車両側方の歩行者や障害物を巻き込みそうになった場合にドライバーに通知を行う「巻き込み警報機能」がある。
なお、インテリジェントパーキングアシスト2とパノラミックビューモニターは同時装着はできない。購入する場合は、それぞれのシステムに対応するトヨタ自動車のカーナビゲーションシステム「T-Connect」を選択する必要がある。
この他に、フロントグリル内に搭載されているミリ波レーダーを使って、前方車両との衝突回避や衝突被害軽減を行う自動ブレーキ機能「プリクラッシュセーフティシステム」や、車間距離を保ちながら自動で追従走行を行える機能「レーダークルーズコントロール」も搭載している。対応速度は0〜100km/h。
インテリジェントパーキングアシスト2とパノラミックビューモニターは、Executive Loungeのみ標準搭載となっており、その他のグレードに関してはメーカーオプションとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.