個人も大企業も! クールもおばかも! ――モノづくりのお祭り・MFT2014:Maker Faire Tokyo 2014(4/4 ページ)
Maker Faire Tokyo 2014には行きましたか? 今回はたくさんの出展作品の中の一部をダイジェストで紹介します。おばかなモノづくりにもご注目あれ。
おばかモノづくり祭 in MFT
最後に、MFT2015で見かけたおばかモノづくりを紹介します。おばかといっても技術は逸品ですよ。
人面みたいな構造物、探そ
「International Space Apps Challenge Tokyo」のブースの展示の1つが、火星および太陽系惑星群の人面状構造物を探すプロジェクトです。惑星探査をすると、よく人の顔のような構造物が発見されることがあるらしいですね。このプロジェクトは、それらを画像認識技術を使って効率的に探そうというものです。
機械学習の一種であるディープラーニングには、クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を利用しています。ディープラーニングは音声認識や画像認識で使用されており、この技術によって認識率が1桁(けた)上がったとも言われるそうです。
ちなみにこのプロジェクト、NASAが取得した画像を使って有益なものを作ろうというNASA主催の2013年ハッカソンに参加、3位をゲットしたそうです。顔がないはずのところに、あえて顔認識技術を使うとは、なんて斬新な。幽霊探しなどにも応用できそうです。
道具本来の目的を全力で拒否してます
全力で役に立たない道具を作りまくっていたのが、「デイリーポータルZ」です。このサイトは技術力の残念な人のみ参加可能なロボコン「ヘボコン」もやっていたりします。
さて今回「半笑い工作」と題して展示していたのが、醤油かけすぎ機、鼻からシャンプー、メガネに指紋を付ける機械などです……。本当に全く役に立ちません。
醤油かけすぎ機の動きですが、右の醤油差しを傾けると、奥の醤油差しが傾きます。しかも、超速い。「しまった」と思って右手を止めようとしても間に合いません。
鼻からシャンプーに至っては、本当に半笑いするしかない……。自分で押すとシュールな気持ちでいっぱいになります。ふと、鼻からティッシュが出るティッシュケースを思い出しましたが、役に立たない度ではこちらが圧勝です。
レゴの可能性って∞(無限大)ですよね
レゴブロックで愉快な装置を作っていたのが「Kohsuke's Lab.」。トイレットペーパーホルダーをレゴで自作、しかもタコメーターと残量計まで付けてしまいました。トイレットペーパーを引っ張ると左についている傘状の部品が回り、その遠心力をタコメーターの針の動きに変換しています。電子センサーは使わず、レゴブロックだけでできています。
もう1つは「名刺繰り出し装置」。黄色いレバーを前に倒して離すと、名刺が1枚だけ出てきます。えっと……それだけです。
レゴって何でもできるんですね(ただしプロに限る)。
今回紹介できたのは、ほんの一部です。他にもいろいろと面白くてすごい展示を見ることができました。MFT2014に行けなかった人も、次回はぜひ、面白作品の数々を実際に見に行ってみませんか。
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