プロダクトアウト型製品の「N-BOX SLASH」、競合は存在せず:車両デザイン(2/3 ページ)
ホンダは同社の軽自動車「Nシリーズ」第5弾となる新型車「N-BOX SLASH」を発表。スズキが2014年1月に発売したSUVタイプの軽自動車「ハスラー」と市場が重なるイメージもあるが、ホンダは「プロダクトアウト型の製品で、競合車はない」説明する。では、N-BOX SLASHはどういった開発背景を持つ車両なのか。
「完全なるプロダクトアウト型」のモデル
N-BOX SLASHは、5種類のインテリアと全18色のボディーカラーを組み合わせられるなど、車室内をユーザーの好みに合わせたプライベートな空間として使用することを意識し、カスタマイズ性を強調したモデルとなっている。
インテリアの「ブライトロッド」「ストリートロッド」「ダイナー」「グライド」「セッション」の5つのスタイルは、1950〜1960年代のアメリカの家具や雑貨のイメージをコンセプトに開発されている。
「ホンダのデザイン室にあった1枚のスケッチをきっかけに製作した、ダイナー スタイルのモックアップが社内で好評だったことが開発のきっかけとなった。その後、複数のインテリアの候補を作成し、ユーザー調査を重ねて5つのスタイルに絞り込んだ。最初に特定のユーザー層を想定したのではなく、好評だったものをそのまま製品化した完全なプロダクトアウト型のモデル」(ホンダ説明員)。
また、ボディーカラーにモノトーンとツートンの2種類を設定した理由については「軽自動車を購入される方は、地方在住のユーザーが多い。ユーザー調査の中でそういった地方在住の方から、『ツートンカラーはモノトーンより目立つため、知人からどこに居たかを特定されてしまうのが嫌だ』という意見も出た。インテリアは自分好みに、エクステリアはノーマルなクルマが欲しいというユーザーのためにモノトーンも設定した」(ホンダ説明員)としている。
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