日本の産業競争力を担うロボットは深海にも
先日、内閣府が「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」に関するシンポジウムを開催しました。SIPとは、日本発の新たな科学技術イノベーションの創出に取り組むプログラムです。同プログラムでは、今後の日本の経済・産業競争力の向上に向けて重要とされる10の課題が設定されています。
シンポジウムでは、10の各課題の概要が紹介されました。その中で個人的に気になったプログラムが「次世代海洋資源調査技術」です。現在日本は、さまざまな産業にとって必要不可欠なレアメタルなどの鉱物資源の多くを輸入に依存しています。しかしこのレアメタル、日本の管轄海域内に存在が確認されており、その埋蔵量は日本の産業活動に必要な分を全て賄えるほどという見方もあるようです。
現時点では、深海からの採掘技術が確立されていないため、日本の海に眠るレアメタルを使うことはできません。次世代海洋資源調査技術のプログラムでは、レアメタルなどの海洋資源の調査・採掘技術の確立や実用化を目指します。その中で重要な役割を担うのがロボットなのです。
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