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オートデスク、Moldflowの計算結果をAbaqusとANSYSで利用できる複合材料解析ツールを発売CAEニュース

新製品のAutodesk Simulation Compositeは、複合材の設計初期段階における仮想試作・解析が行える設計者向けツールと、AbaqusとANSYS向けプラグインツールを提供する。プラグインツールを使うと、Moldflowの樹脂流動解析の結果がAbaqusとANSYSで利用できる。

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 オートデスクは2014年12月16日、複合材料設計・製造シミュレーションツール「Autodesk Simulation Composite」を同年12月19日より販売開始すると発表した。同製品の価格は非公表。同製品は複合材料の仮想試作ツール「Autodesk Simulation Composite Design」(以下、Composite Design)、構造解析専任者向けプラグイン「Autodesk Simulation Composite Analysis」(以下、Composite Analysis)の2つで構成する。

 Composite Designは、複合材の設計初期段階における仮想試作・解析が行える設計者向けツール。現在は英語版のみ。材料解析、積層体解析、簡易構造解析、高度積層体解析などに対応する。Composite Designで設計した薄板や積層板の機械物性を他のCAEにエクスポート可能だ。対応するCAEは、「Abaqus」「ANSYS」、MSC Software製品。2015年前半に発売予定のCAE新製品「Autodesk Nastran」への対応も予定している。

 Composite AnalysisはAbaqusとANSYSのプラグインとして、構造解析専任者向け機能を提供する。こちらは日本語版を備える。複合材料の構成レベルでの応力解析や、ひずみ曲線情報を効率的に利用した非線形材料解析が可能だ。進行性破損解析は容易な操作で行えるという。同プラグインの「Advanced Material Exchange」機能を使用すると、樹脂流動解析ツール「Autodesk Simulation Moldflow」で計算した繊維配向起因の異方性機械物性(非線形材料物性)や、残留応力・ひずみなどをAbaqusにエクスポートできる。

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