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オートデスクの3Dプリンタは“永遠の未完品”を目指すAutodesk University 2014(1/3 ページ)

オートデスクは、3Dプリンタの受注と3Dプリンタ向けのオープンソースソフトウェア基盤の事業展開について発表したが、その背景にはどういう狙いがあるのだろうか。同分野を担当するビジネスディベロップメント+オペレーションズ シニアディレクターのオーブリー・カテル氏に話を聞いた。

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 米Autodesk(以下、オートデスク)は、同社のユーザー向けイベント「Autodesk University 2014」(米国ラスベガス、会期2014年12月2〜4日)内で、同社初の3Dプリンタ「Ember」の受注開始を発表するとともに、オープンソースの3Dプリンタソフトウェア基盤である「Spark」の事業展開について発表した(関連記事:“3DプリンタのAndroid”になれるか!? オートデスク「Spark」のもたらす価値)。

 Sparkとは何か、また目指すところはどういうところか。Emberをリリースした理由と事業としての本気度はどれくらいなのか。これらの分野を担当するオートデスク ビジネスディベロップメント+オペレーションズ シニアディレクターのオーブリー・カテル(Aubrey Cattel)氏に話を聞いた。

SparkやEmberなどを発表

―― 今回のAutodesk Universityでは、SparkやEmberなど画期的な発表を行いました。

カテル氏 今回は主に3つの大きな発表を行ったと考えている。1つ目がSparkだ。Sparkは3Dプリンタにおけるオープンソースのソフトウェア基盤だ。3Dプリンタの普及を活性化させるためには、普及のハードルを下げるためのいくつかの革新が必要になる。このソフトウェア部分での課題を解決するために開発した。より現実的な課題解決を目指すために、オープンソースで無料で提供する。3Dプリンティングを行うための「デジタルコンテンツを探す」「材料やツールパスなどの条件に応じて、検査して正しい形で造形できるかの可否の判定を行う」「難しい場合は自動で修正して正しい形でプリントできるようにする」など、3Dプリンティングの失敗の比率を下げることを実現する。

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SparkやEmberを担当する、オートデスク ビジネスディベロップメント+オペレーションズ シニアディレクターのオーブリー・カテル(Aubrey Cattel)氏

 現状では、全て実現できているわけではないが、どの材料(マテリアル)やどの3Dプリント方式でも対応できるようにすることを目指す。利用対象とする企業はハードウェアメーカー、ソフトウェアベンダー、材料メーカー、コンテンツのマーケットプレース、メイカーズスペースなどを想定している。さまざまなレベルで革新が必要だが、オープンソースの力を活用して、技術革新を進めていく。2〜3カ月以内にSDK(Software Development Kit)もリリースする予定だ。

 2つ目がこのSparkの開発を推進するための「Spark投資基金」を設立したことだ。既に1億米ドルの資金を集め、革新に向けたエコシステムを創造すると同時に、最先端技術やビジネスモデルの研究開発、創出を行う企業に資金提供を開始している。現在既に米HPをはじめとして11社のパートナー企業が決まっている。また400のアプリケーション開発などが進んでいる。

 3つ目がオートデスク初の3DプリンタEmberのリリースだ。Sparkが本当に価値があるということを実証するためには、自社で3Dプリンタをリリースする必要があった。限られた範囲ではあるが2014年12月2日(現地時間)には「Ember Explorer Program」を開始し、Emberの受注を開始した。2015年1月には出荷を開始する。

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