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建設機械もアラウンドビューモニターを搭載、日産が日立建機に技術供与:安全システム
日産自動車は、クラリオンと共同開発した「移動物検知機能(Moving Object Detection:MOD)付きアラウンドビューモニター」の技術ライセンスを、日立建機に供与すると発表した。
日産自動車は2014年12月15日、クラリオンと共同開発した「移動物検知機能(Moving Object Detection:MOD)付きアラウンドビューモニター」の技術ライセンスを、日立建機に供与すると発表した。
アラウンドビューモニターは、車両の前後左右に搭載した4個の車載カメラの映像から、車両の真上から見ているかのような映像を合成してドライバーに周囲の状況を知らせ、駐車を容易に行えるようにする運転支援システムである。日産自動車は、2007年にアラウンドビューモニターを、2011年に周辺の移動物を検知すると画面表示と音声でドライバーに知らせるMOD付きアラウンドビューモニターを市販化している。
日立建機は今後、MOD付きアラウンドビューモニターを、大規模な鉱山採掘現場で使用される超大型ダンプトラックなどの建設機械に搭載できるようになる。建設機械のオペレーターは、自車の周囲で動く作業車両などをリアルタイムで把握できるので、運転中の視認性や安全性を飛躍的に向上させられるという。
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