ポルシェがクラリオンのサラウンドビューを採用、「パナメーラ」のオプションで:安全システム
クラリオンは、車両の前後左右に搭載した車載カメラの映像を使って上方からの俯瞰(ふかん)映像を確認できる「全周囲俯瞰カメラシステム」が、Porsche(ポルシェ)の「パナメーラ」の工場装着オプションとして採用されたと発表した。「CEATEC JAPAN 2014」では、同システムを搭載したパナメーラを展示する。
クラリオンは2014年10月6日、車両の前後左右に搭載した車載カメラの映像を使って上方からの俯瞰(ふかん)映像を確認できる「全周囲俯瞰カメラシステム」が、Porsche(ポルシェ)の「パナメーラ」の工場装着オプションとして採用されたと発表した。「CEATEC JAPAN 2014」(シーテック ジャパン/2014年10月7〜11日、幕張メッセ)において、同システムを搭載したパナメーラを展示するという。
クラリオン独自の画像処理技術をベースに、ポルシェの技術者チームと共同開発した。4個の車載カメラから取り込んだ画像を補正/加工することにより、高精細/高精度な俯瞰画像など最大21の組み合わせパターンから選択した表示が可能だ。
なお、日本市場で販売しているパナメーラに標準装備されているクラリオン製のカーナビゲーションシステムには、この全周囲俯瞰カメラシステムを接続して利用できる。
駐車時などに用いる運転支援システムである全周囲俯瞰カメラシステムは、一般的にはサラウンドビューなどと呼ばれている。クラリオンは、世界初のサラウンドビューである「アラウンドビューモニター」を、2007年に日産自動車、ソニーと共同開発した。2011年には、日産自動車からアラウンドビューモニターに関する技術のライセンス供与を受けている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 最新センサーデバイスが変える予防安全システム
地球温暖化による気候変動や、原油の高騰に起因するガソリンの値上がりなどにより、現時点における自動車の新技術開発の方向性は、CO2削減や燃費向上につながる“エコカー”に注目が集まっている。しかし、1トン以上の重量で高速走行する自動車にとって、事故回避や事故の被害を低減するための安全システムも、エコカーと同じく重要な技術開発項目である。そして、安全システムのキーデバイスといえるのが、人間の見る、感じるための感覚器官に相当するセンサーである。 - ルネサスが次世代サラウンドビュー向けSoCを開発、全方位をリアルタイムで認識
ルネサス エレクトロニクスは、次世代サラウンドビュー向けSoC(System on Chip)「R-Car V2H」を開発した。同社の車載情報機器向けSoC「R-Carファミリ」の技術を応用し、先進運転支援システム(ADAS)向けに展開する製品群の第1弾となる。 - 「GT300プリウス」にサラウンドビュー!? フリースケールがスーパーGTで実験開始
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは、GTレースカーを用いた次世代運転支援システム(ADAS)の実装実験を、スーパーGT第4戦から本格始動すると発表した。当初は「GT-R」を使っての実験になるが、第2戦で優勝した「GT300プリウス」への搭載も検討しているという。