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フォルクスワーゲンが燃料電池車にも生かす「MQB」の強み:燃料電池車(2/4 ページ)
フォルクスワーゲングループは、「ロサンゼルスオートショー2014」において、一気に3台の燃料電池車のコンセプトカーを披露。モジュラープラットフォーム「MQB」の強みを生かし、主力車種「Golf」で燃料電池車を展開できることを示した。
燃料電池パワートレインの構成はほぼ同じ
ただし、これら3台のコンセプトカーに搭載されている燃料電池パワートレインの構成はほぼ同じだ。燃料電池セルスタックは、フォルクスワーゲングループの研究開発部門であるVolkswagen Group Researchが開発した第4世代品で、100kW以上の最高出力を持つ。300枚以上の燃料電池セルから成り、出力電圧は230〜360Vに達する。この燃料電池セルは、動作温度範囲が−28〜80℃と幅広いことを特徴としている。また、燃料電池セルスタックから出力される電圧によって、走行用モーターを安定的に動作させるための昇圧コンバータも導入した。
搭載する水素タンクについても基本的に同じ仕様になっている。耐圧70Mpaの水素タンクを4本搭載しており、総計約5kgの水素の充てんが可能。満充てん状態からの走行距離は500km以上である。
走行用モーターやインバータなどの電動システムは、既存の電気自動車やプラグインハイブリッド車のものを流用している。Golf SportWagen HyMotionとPassat HyMotionは電気自動車「e-Golf」、A7 Sportback h-tron quattroはプラグインハイブリッド車「A3 Sportback e-tron」の電動システムを使用しているとみられる。
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