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製造現場のオペレーション、抜本的改善はまず情報活用から――NECが提案FAニュース

NECはユーザーイベント「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2014」を2014年11月20〜21日に開催。ICTを活用した製造装置の遠隔監視・管理ソリューションを提案した。

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 NECは2014年11月20〜21日、都内でユーザーイベント「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2014」を開催。ICTを活用した製造装置の遠隔監視・管理ソリューションを提案した。

 現在の製造業および製造現場は、新たな変化を迎えているといえる。最終製品のライフサイクルのスピードは速まり、さらに多様化が進む。コストへの要求も高いため、需要変動に即応しつつ、少量多品種の製品群を効率よく生産しなければならない。一方で、特に国内の現場では人員不足が深刻となる他、熟練技術者たちが高齢化による引退を進めており、現場のノウハウが失われる状況になっている。

 これらの状況から、製造現場の業務改革は避けられない状況になっており、注目を集めているのがICTの活用だ(関連記事:ウェアラブル端末とモノのインターネットは「現場」の救世主となるか?【前編】)。M2M(Machine to Machine)やIoT(Internet of Things)を活用し、これらで得られたデータを分析を行うことで、新たな知見を得ることができる他、業務プロセスの抜本的な効率化を実現可能となる。

 これらを背景に同社が出展したのが、製造業向けM2M活用ソリューションだ。会場ではデンソーウェーブのロボットを設置し、ロボットの作業のログをオフィスを想定したPCで確認し操作を行ったり、タブレットで確認したりするデモを行った。ロボットの稼働監視とは別に品質管理での使用をイメージし、同ロボットに振動センサーを取り付け、その振動情報を監視するデモも同時に行っている。ちなみに同システムの構築には工場情報システム用ミドルウェア「ORiN」を活用しているという(関連記事:いまさら聞けない ORiN入門)。

 同社では「ユーザーにとっては稼働率の向上や品質向上への取り組みの手間を大きく軽減可能になる。また機械メーカーにとっては保守の効率化なども実現できる」(ブース説明員)としている。

photophoto 会場では実際にロボットを用意し部品のピックアップを想定した稼働デモを行った(左)。ロボットの6軸の稼働状況はオフィスで接続したPCで確認し、エラー状況などを確認できる(右)(クリックで拡大)

 これらのICTの活用は、製造現場にとっては、ハードルが高い場合も多いが、同社では2012年から「ものづくり共創プログラム」を推進。モノづくりのプロセス改革やITシステムの導入、コンサルテーション、モノづくりのノウハウ提供まで組み合わせて提供できる利点を訴求している。

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