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燃費が良くなるタイヤの新材料、ブリヂストンと花王が共同開発タイヤ技術(3/4 ページ)

ブリヂストンは、新たなタイヤ用ゴム材料を花王と共同開発したと発表。ブリヂストンの基盤技術「ナノプロ・テック」と、花王の界面制御技術の組み合わせにより、シリカを従来より多く含ませることのできるゴム材料の開発が可能になった。燃費性能やウェットグリップ性能を高めたタイヤの開発に貢献できるという。

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分子レベルでタイヤを作る「ナノプロ・テック」

 ブリヂストンは、ポリマーと混ぜ合わせるシリカなどの充てん剤の配列を、分子レベルで制御することでタイヤの性能を向上させる独自技術、ナノプロ・テックの開発と改良を進めてきた。自動車に取り付けられているタイヤは走行中、さまざまな圧力を受けてつぶれたりたわんだりする。その際、充てん剤同士がぶつかりあうと熱が発生してしまい、自動車の走行に使われるべきエネルギーの一部が失われてしまう。


「ナノプロ・テック」の概要(クリックで拡大)出典:ブリヂストン

 ブリヂストンのナノプロ・テックは、ポリマーの末端に反応性官能基を付加することでシリカとポリマーの親和性を高めて、ポリマー内におけるシリカの分散と配置を最適化する技術だ。これにより、シリカ同士がぶつかりあうことがなくなるため、熱の発生によるエネルギーのロスを軽減できる。このナノプロ・テックと、今回花王と共同開発した、ポリマーに多量のシリカを配合させられる分散剤を組み合わせたことで、自動車用タイヤの機能をより高められるゴム材料を実現できた。

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