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医療だけじゃない! 設備老朽化対策でオリンパスの工業用内視鏡が活躍ものづくりNEXT↑2014

オリンパスは「ものづくりNEXT↑2014 メンテナンス・テクノショー」に出展し、工業用内視鏡などを含む産業用検査機器を紹介した。

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 オリンパスは「ものづくりNEXT↑2014 メンテナンス・テクノショー」(会期:2014年11月12〜14日、東京ビッグサイト)に出展し、工業用内視鏡などを含む産業用検査機器を紹介した。

 プラントなどの工場設備や自動車整備など、設備の保守や整備などの効率化と生産性向上を目指す動きが加速する中、工業用の検査装置への関心は高まりつつある。今回オリンパスは、工業用ビデオスコープを中心とした工業用内視鏡などを中心に出展。用途に応じた価値を訴求した。

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用途によって付け変えが可能なレンズ部分

 工業用内視鏡では2013年11月に発売した工業用ビデオスコープ「IPLEX RX」と「IPLEX RT」などをアピール。画像処理エンジン「PulsarPic」により、配管や航空機エンジン内部などの暗い場所でも、ノイズの少ない鮮明な画像で検査できる利点などを訴えた。さらに、検査対象物の光の反射状況を感知して光量を自動調整する技術も搭載し、金属素材などでハレーションを起こすことを抑えられるという。また、レンズ交換により、縦横を2画面で表示することや、魚眼により周辺情報を一度に把握することなどもでき「画質面や対応レンズの豊富さなど、さまざまな用途で活用できる能力を持つことが当社の強みだ」(ブース説明員)としている。

photophoto (左)がレンズにより管の奥行き方面と側面方面の2画面で表示したもの。(右)は魚眼レンズにより広い領域を一度に表示したもの(クリックで拡大)

 一方で、工業用ビデオスコープで継続的な人気製品となっているのが、30mの長尺の配線を備えた「IPLEX YS」だ。同製品は30mという長い距離のスコープが可能な、巻き尺型のビデオスコープで、必要な長さだけ引き出して使用することができる。ビデオスコープでは、先端の向きの操作性が利便性を左右するが、30mの距離でさらに巻き型のものでは、一般的なビデオスコープで活用されているようなワイヤーでスコープ先端を動かすことは難しい。そこで同製品は空気圧で先端を操作できる機構を採用している。

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30mの長さでスコープが行えるIPLEX YSの本体。配線は巻いておけるので利用しない時はコンパクトに収納可能だ(クリックで拡大)

 さらに、長い距離を出し入れする手間を軽減するために、スコープの位置を正確に捉える重力センサーと挿入長検知装置を搭載している他、スコープ先端には汚れを飛ばすエアジェット機能を搭載している。8種類のステレオ計測モードなども採用し、1台で多くの用途をカバーできるのが特徴だ。価格は通常のものよりも高い1000万円前後になるが「他のモデルと比べて利用範囲の幅広さを考えれば、費用対効果は非常に高い製品だと考えている」(ブース説明員)としている。

 現在の用途は「プラントや電力関係の配管検査などが中心だが、自動車や航空機などでも利用されている」(ブース説明員)という。

photophoto (左)は配管検査作業を行うデモの様子。IPLEX YSは配線が30mの長さがあるので、クリーニング機能や、どれだけ挿入したか天地どちらを向いているかなどが分かる機能(赤丸)などが搭載されている(クリックで拡大)


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