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スバル「EyeSight」が欧州初導入、2014年内発売の新型「アウトバック」に採用:安全システム
富士重工業は、欧州市場で運転支援システム「EyeSight」の導入を始めると発表した。2014年内に欧州市場で発売する新型「アウトバック」に、日本市場で「EyeSight(ver3.0)」の名称で展開されている新型EyeSightを搭載する。
富士重工業は2014年11月7日、欧州市場で運転支援システム「EyeSight」の導入を始めると発表した。2014年内に欧州市場で発売する新型「アウトバック(日本名:レガシィ アウトバック)」に、日本市場で「EyeSight(ver3.0)」の名称で展開されている新型EyeSightを搭載する。
同社はこれまでEyeSightを、日本、オーストラリア、北米の順に展開を広げてきた。今回の欧州初導入により、海外展開を加速させる方針。新型EyeSightは、センサーであるステレオカメラを全面的に一新し、視野角、視認距離を約40%拡大することで、予防安全・運転負荷軽減機能がさらに進化したという。
日本や米国、欧州は、新車の安全性能を評価するNCAP(New Car Assessment Programme)を定期的に実施しているが、最近はEyeSightのような運転支援システムの機能を含めた評価が行われるようになっている。新型EyeSight搭載車は、日本のJNCAPの「先進安全車プラス(ASV+)」や、米国の前面衝突予防性能試験の最高評価「Superior」を獲得している。
今回の欧州市場への新型EyeSight投入により、日本や米国のNCAPと同様に重視されている欧州のユーロNCAPでも最高評価を得たい考えだ。
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