アットマークテクノ、各種センサーに接続可能なIoTゲートウェイ「Armadillo-IoT」を発表:組み込み開発ニュース
アットマークテクノは、IoTゲートウェイ「Armadillo-IoT」を発表。Bluetooth Low Energy、EnOcean、Wi-SUNなどに対応したアドオンモジュールを差し替えることで、各種センサーに接続できるのが特徴。複数の通信会社から専用回線プラン(3G)の提供も行われる。
アットマークテクノは2014年10月28日、EnOceanやWi-SUNといったセンサーとの無線接続に対応したIoT(モノのインターネット)ゲートウェイ「Armadillo-IoT」を発表した。CPUボード「Armadillo」をベースとしたゲートウェイで、アドオンモジュールを差し替えることで各種センサーへの接続に対応できる。同年12月より販売を開始する。価格は「Armadillo-IoTゲートウェイ スタンダードモデル開発セット」が4万9500円(税別)。
アドオンモジュールの組み合わせで各種センサーへの接続が可能に
Armadillo-IoTはアドオンモジュールを差し替えることでさまざまなセンサーへの接続が可能になる。シリアル(RS232C/422/485)信号や接点入出力のインタフェースを備える他、Bluetooth Low EnergyやEnOcean、Wi-SUNに対応したアドオンモジュールが発売される。今後、車載LAN規格であるCANに対応するアドオンモジュールも発売される予定だ。なお、アドオンモジュールの仕様はArmadillo-IoTの購入者のみに提供される。
Armadillo-IoTは、無償公開されているArmadillo向けの開発環境に対応。Linuxカーネルやデバイスドライバ、基本的なアプリケーションなどは、オープンソースのソフトウェアを利用でき、追加開発も可能だ。また、RubyやJava8にも対応した。
専用回線サービスの提供も
Armadillo-IoTは、複数社のモバイル通信サービスに対応。NTTPCコミュニケーションズ、コネクシオ、インターネットイニシアティブなどが、Armadillo-IoTの専用回線プラン(3G)を提供する。さらに、Armadillo-IoTとクラウドプラットフォームなどを連携させた、IoT向けのソリューションサービスの提供も行われるという。
また、Armadillo-IoTの開発セットにプリペイド型SIMカード(3カ月利用可能)を無償バンドルしたものを先着50台限定で提供する「Armadillo-IoTスタートアップキャンペーン」も実施される。なお、アットマークテクノは2014年11月19〜21日の3日間、パシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2014/組込み総合技術展」において、Armadillo-IoTの使い方を想定した動作デモを展示するとしている。
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