ニュース
ホンダが2014年度通期業績予想を下方修正、日本と中国で苦戦:製造マネジメントニュース
ホンダは、2014年度(2015年3月期)第2四半期(7〜9月期)の連結業績を発表するとともに通期連結業績予想を下方修正した。修正理由は、日本と中国の厳しい事業環境における販売台数の減少である。
ホンダは2014年10月28日、2014年度(2015年3月期)第2四半期(7〜9月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比4.3%増の3兆147億円、営業利益が同4.1%減の1644億円、税引き前利益が同8.6%増の1798億円、純利益が同17.8%増の1418億円。アジアにおける四輪車の新車投入やコストダウン効果などの増益要因があったものの、北米や日本における販売台数の減少などにより営業利益は前年同期比で減少した。
2014年度上期(4〜9月期)の連結業績は、売上高が前年同期比4.8%増の6兆30億円、営業利益が同1.6%増の3624億円、税引き前利益が同12.1%増の3786億円、純利益が同18.7%増の2884億円となった。
四輪事業の通期販売台数予想は21万台減の462万台
同社は2014年度の通期連結業績予想も下方修正した。売上高は前回発表(2014年7月29日)比で500億円減の12兆7500億円、営業利益は据え置いて7700億円、税引き前利益は同100億円増の7650億円、純利益は同350億円減の5650億円となる。売上高と純利益を下方修正した主因は、日本と中国の厳しい事業環境における販売台数の減少である。
業績予想の下方修正に併せて通期販売台数予想も修正した。ホンダグループ全体で、二輪事業は前回発表比13万台減の1795万台、四輪事業は同21万台減の462万台、汎用パワープロダクツ事業は同15万台減の618万5000台。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- トヨタ、為替のゲタを脱いでも四半期過去最高益――「踊り場」との慎重さは崩さず
トヨタ自動車は2014年度第1四半期(4〜6月期)決算を発表した。継続的に取り組んできた原価改善努力により、消費増税による国内販売台数減や前年の為替差による利益分を吸収してあまりある成長を見せ、第1四半期としては過去最高の営業利益と最終利益を達成した。 - ホンダが2016年度までの事業計画を発表、四輪600万台を含めて3900万台体制へ
ホンダは2016年度に、二輪車、汎用製品、四輪車を含めて3900万台を販売する事業計画を発表した。四輪車は、2011年度比でほぼ倍増となる600万台を目標とする。 - ホンダのブラジル子会社、年間生産台数12万台の新自動車工場を建設
「フィット」クラスの小型車を生産する計画。製造工程のショートプロセス化や最適な自動化技術を導入。塗装工程では環境への負荷を抑える最新技術を取り入れる。