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新型「レガシィ」が目指す情緒的価値の実現、走りでも「質感」にこだわる:車両デザイン(2/2 ページ)
富士重工業がフルモデルチェンジした「レガシィ」は、同社がこれまで追求してきた走行性能や「EyeSight」に代表される安全機能といった機能的価値に』加えて、外観、内装、そして走りの質感をも含めた情緒的価値の実現を目指して開発された。
「走りの動的質感」はどのように実現したのか
今回最も力を入れたのは「走りの動的質感」の実現である。さまざまな走行シーンにおいて、「直進性」、「ぶれずに曲がる」、「安定」、「加速性」といった項目で、ドライバーや同乗者が乗っていて気持ちいいと感じられるようにさまざまな調整を行った。
富士重工業のスバル技術本部 車両研究実験総括部の次長を務める堀陽一氏は、「車両の走行試験を担当するわれわれの部署では、世界中でいろんなクルマに乗る機会がある。各クルマには『気持ちいい』と感じる場面があるが、同じ場面でスバル車に乗っていて気持ちよさを感じられるとは限らない。特に欧州メーカーの車両は、この数値化しにくい気持ちよさというものでリードしていることは確かだ。新型レガシィの開発では、ユーザーが直面するさまざまな場面で気持ちよさを感じていただけるよう走り込み行ったところ、テストコース以上に公道で走る比率が増えた。その結果、走りの滑らかさや動作のつながりといった走りの動的質感は、従来モデルのレガシィをはるかに上回るものになった」と述べている。
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