トヨタがオープン開発を推進する「T-Connect」専用アプリ、参加企業は200社に:CEATEC 2014
トヨタ自動車は「CEATEC JAPAN 2014」で、2014年夏から提供を開始した新テレマティクスサービス「T-Connect」を展示。同サービスの専用アプリ「T-Connect Apps」の開発を行う企業の登録数が200社に到達したことを明らかにした。
トヨタ自動車は2014年10月7〜11日に開催された「CEATEC JAPAN 2014」で、同年夏から提供している新テレマティクスサービス「T-Connect」を展示した。同サービスは、ドライバーと対話ができる対話型インタフェース「エージェント」や、道路状況などのデータを活用した渋滞回避システムなどを備えている。また、トヨタ自動車が運営するT-Connectアプリストア」からさまざまな専用アプリ「T-Connect Apps」の提供も行っている(関連記事:トヨタの新テレマティクス「T-Connect」はマイクロソフト+IBM+Linux?)。
専用アプリの開発企業は200社に
トヨタ自動車はさまざまな企業がT-Connect Appsの開発/提供を行えるようにするため、同社のデベロッパーサイトから登録したアプリ開発希望者に、ソフトウェア開発キットや開発環境「TOVA」の提供を行っている(法人のみ登録可能)。トヨタ自動車はCEATEC JAPAN 2014において、デベロッパーサイトからの登録数が200社に到達したことを明らかにした。
現在、T-Connect Appsを提供している企業は、パナソニック、ぐるなび、ETスクウェアなどがある。今後、JTBパブリッシングやウェザーニューズといった企業の他、大手保険会社などもアプリを提供する予定だという。
T-Connect Appsはクルマの位置情報や車速、燃費などの情報を活用したアプリの開発も可能で、課金システムの導入も行える。開発されたアプリは、トヨタ自動車の承認を経てT-Connectアプリストアに登録される。トヨタ自動車のブース担当者は「現時点では約17種類のアプリを提供している。具体的な数字は明かせないが、現在も多くの企業のアプリの承認作業を行ってる。トヨタ自動車は、今後もクルマとアプリの連携を推進していく」としている。
なお、T-Connect Appsのデベロッパーサイトへの登録料金は、2014年末までは無料で2015年以降は年間5万円となっている。
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