トヨタの新テレマティクス「T-Connect」対応ナビが発売、価格は17万円から:車載情報機器
トヨタ自動車は、新テレマティクスサービス「T-Connect」に対応するカーナビゲーションシステム(カーナビ)を2014年8月1日に発売する。税込み価格は、最も安い7インチモデルで17万640円から。
トヨタ自動車は2014年7月15日、新テレマティクスサービス「T-Connect」(関連記事:トヨタの新テレマティクス「T-Connect」はマイクロソフト+IBM+Linux?)に対応するカーナビゲーションシステム(カーナビ)を同年8月1日に発売すると発表した。自動車販売店で装着できるディーラーオプションであり、全国のトヨタ自動車の販売店や部品共販店を通じて販売される。
T-Connectは、対話型インタフェースの「エージェント」やカーナビ側に独自のアプリをインストールできる「Apps(アップス)」、従来のテレマティクスサービス「G-BOOK」でも提供していた「オンラインケア」などのサービスを特徴としている。これらのサービスを車両で利用する上で必要になるのがT-Connect対応ナビだ。T-Connectのサービスはクラウド「トヨタスマートセンター」に通信接続する必要があるものが多いが、T-Connect対応ナビはそのための手段としてWi-Fiを用意しており、スマートフォンのテザリングやWi-Fiスポットで通信接続を行えるようになっている。スマートフォン単体で利用できる「T-Connectスマホアプリ」とT-Connect対応ナビを連携させることもできる。
今回発表したT-Connect対応ナビは、ディスプレイサイズによって品種が分かれており、9インチの汎用モデル「NSZT-Y64T」とミニバン「アルファード/ヴェルファイア」専用モデルの「NSZT-YA4T」、8インチモデルの「NSZA-Y64T」、7インチモデルの「NSZN-Y64T」がある。税込み価格はNSZT-Y64TとNSZT-YA4Tが23万5440円、NSZA-Y64Tが20万3040円、NSZN-Y64Tが17万640円。常時接続の通信モジュール「DCM」とパッケージの場合は追加で4万5360円必要になる。
T-Connect対応以外では、カーナビゲーション、フルセグ/ワンセグのテレビ映像の表示、DVDの再生など従来通りの機能を備えている。またUSBメモリやSDカードに取り込んだ映像データの再生にも対応するようになった。さらに9インチモデルであれば、オプション設定できる後席ディスプレイにより、前後席で異なる音声や映像が再生できる「後席個別再生機能」を利用できる。この他、テレビ映像のチャンネルやDVDのチャプターの切り替えをフリック操作で行えるようにするなど操作性も向上している。
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