ニュース
由紀精密と碌々産業、コンパクトで高精度なデスクトップ微細加工機を開発:FAニュース
両社の技術を結集し、小さいながらも数値制御による複雑な形状加工ができるデスクトップ微細加工機を開発した。
由紀精密は2014年9月25日、碌々産業と共同で、デスクトップ型の超小型高精度CNC(コンピュータ数値制御)工作機械を開発、新ブランド「VISAI」を設立したと発表した。
両社は、2013年9月にブランドの立ち上げと機械開発に合意。以来、微細加工を得意とする工作機械を開発する碌々産業と、精密部品の製造技術で旅客機・超小型人工衛星の製造に携わる由紀精密の技術を終結し、小さいながらも数値制御による複雑な形状加工ができるデスクトップ微細加工機の開発を進めてきた。
既に設計を終え、2014年10月には第1号機が完成する予定で、同年10月30日〜11月4日に東京ビッグサイトで開催される「日本国際工作機械見本市」で新製品を発表する。
両社では今後、機械式精密高級時計の部品加工や航空宇宙機器向け精密部品の開発、また、従来は設備規模の点で高精度工作機械の導入が難しかった一般趣向分野向けに、製品を展開していくとしている。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 東芝やキヤノンが優位、微細加工技術の「ナノインプリント」
数十nm単位の微細加工に適した技術「ナノインプリント」。ある種の印刷技術を使って樹脂表面などに微細なパターンを転写する米国の大学発の先進技術だ。同技術の特許出願状況を調査したパテント・リザルトによれば、強い特許を持つ上位5社の中に、日本企業として東芝、キヤノン、富士フイルムが入った。 - 「工作機械の東京オリンピック」に――「JIMTOF 2014」は865社が出展
日本工作機械工業会と東京ビッグサイトは、両者が主催する工作機械と関連製品/技術の展示会「第27回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2014)」の概要を発表した。開催期間は2014年10月30日〜11月4日の6日間で、東京ビッグサイトの全館を使用する。出展社数は前回比で50社増の865社。総来場者数は13万人を目標としている。 - 微細切削加工による世にも奇妙なアートたち
設計者が通常、直接見る機会を得づらいだろう加工の現場を取材していく。自分の設計した部品が、いったいどのような方法で具現化されているのか、実感するためのヒント提供はもちろん、モノづくりの純粋な楽しさも伝えられれば幸いだ。(編集部)