消費カロリーをiPhoneや4Kテレビに転送、Bluetooth LE対応の活動量計:医療機器ニュース
タニタは、Bluetooth 4.0(Bluetooth Low Energy)を介してスマートフォンやテレビと連携する活動量計を発売する。現時点では、「iPhone」と、三菱電機が2014年10月に発売する4Kテレビ「REAL LS1シリーズ」に対応する。
タニタは2014年8月25日、Bluetooth 4.1(Bluetooth Low Energy)に対応するテレビと連携する活動量計「カロリズム AM-160」を、9月1日に発売すると発表した。AM-160は、「iPhone」用アプリで測定結果の表示や管理ができることに加え、三菱電機が10月に発売する予定の4K液晶テレビ「REAL LS1シリーズ」にデータを転送し、テレビの画面に測定結果を表示・記録することも可能だ。現時点では、「iPhone 4S」「iPhone 5」「iPhone 5s」に接続できる。外形寸法は縦14mm×横75mm×高さ35mmで、重さは約26g。価格はオープン。30歳〜50歳代の男性をメインターゲットに、年間2万台の販売を目指す。
AM-160は、1日に使ったカロリー(総消費エネルギー)の推移を管理できるので、食べるカロリー(摂取エネルギー)とバランスを取ることで、健康的な体作りに役立つとしている。
本体には、「歩数」「総消費エネルギー量」「活動エネルギー量」の3項目が表示される。アプリと連携することで「脂肪燃焼量」「活動時間」など、より詳細な計測結果を確認することができる。
対応するアプリは、1)エクササイズの成果でアプリ内のキャラクタの体形や性格が変化していく「イケメン育成ダイエット - ふとしの部屋」、2)アプリ内のヒロインと一緒にランニングでダイエットに挑戦する「ランニング応援ゲーム ねんしょう!2+」、3)計測結果をグラフ化して管理できる「タニタヘルスプラネット」の3種類となる。いずれも基本料金無料で配信されていて、8月25日から順次アップデートで対応する。
AM-160は、通常のカロリズムに比べて処理性能を2倍にし、6秒ごとに行動判定を行うアルゴリズム「カロリズムエンジンPRO」を搭載している。ヘルスプラネットと連携することで、1日の活動量を「安静」「生活」「歩き」「走り」に分類して確認できる。
タニタはカロリズムを2009年に発売した。スマートフォンの普及に伴い、「活動量計のデータをスマートフォンで管理したい」という声が大きくなってきたという。AM-160は、こうしたニーズに応えたものだ。
同社は、スマートフォンやテレビと連携する、Bluetooth 4.0対応の体組成計「インナースキャンデュアル RD-900」「同 RD-901」を2014年5月に発売した。AM-160と組み合わせて使用することで、より効果的な健康管理ができるとしている。
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