おじさんには開発できない、新型「ミラ ココア」の「選ぶ楽しさ」:車両デザイン(3/3 ページ)
ダイハツ工業が軽自動車「ミラ ココア」をマイナーチェンジ。メインユーザーである女性を強く意識し、160通りのバリエーションを設定した。ユーザーの90%が女性というミラ ココアの新モデルを開発する上で活躍したのが、同社の女性社員から成る「ココかわプロジェクト」のメンバーだ。
地域限定特別仕様車は11地域で21パターンを用意
新型ミラ ココアでは、全国を11の地域(北海道、東北、関東、北陸、信越、東海、近畿、中国、四国、九州、南九州)に分け、各地域の販売会社の女性社員とともに企画した地域限定特別仕様車を用意している。会見で披露されたのは、北海道の「雪ミク ココア」、東海の「ココア アムール」、関東の「ミラココア べリンダ」、中国の「マカロン」、近畿の「ココアルビー」の5パターンだけだが、実際には11の地域で総計21パターンある。
これらの地域限定特別仕様車は、「ココかわスペシャルサイト」で確認できる。
「ユーザーのスイートスポットを見つけられるようにしたい」
ダイハツ工業は、2014年6月発売の軽スポーツカー「コペン」でも、樹脂外板の着せ替えによる多様なデザイン展開や、販売店とユーザーの間におけるより密接な関係の構築を目指す「LOVE LOCAL」活動を推進している(関連記事:新型「コペン」の“4つの変える”がダイハツをも変革する)。新型ミラ ココアの160通りのバリエーション展開や地域限定特別仕様車は、コペンの活動と同じ方向性にのっとっているように思える。
営業本部長の堀井氏は、「ここ2年くらいの間でユーザーニーズの多様化を感じている。コペンやミラ ココアの取り組みは、そういった多様なニーズに対応するためのものだ。さまざまな選択肢を提示することで、ユーザーのスイートスポットを見つけられるようにしたい」と述べている。
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