光センサーを自作して、Scratch 2.0で光の変化を捉えよう!:Scratch 2.0で体験! お手軽フィジカルコンピューティング(7)(3/3 ページ)
Webブラウザだけでプログラム開発から実行まで行える「Scratch 2.0」を用い、センサーの接続や外部デバイスのコントロールに挑戦! 今回は、LEDを使った光センサーを自作し、光変化をScratchで捉える実験に挑みます。
試してみよう
まず電源を接続する前に短絡(ショート)していないか確認しましょう。テスターがある方はN1とP2間の導通がないことを確認してください。もし導通がある場合は回路が短絡していますので、電池や電源をつなぐと最悪どこかが燃えてしまうことがあります。
導通がないことを確認できたら電池をN1にマイナスとP2プラスをつなぎます。ここでクリスタルイヤフォン(セラミックイヤフォン)でIC555が発振しているか確認します。IC555の3番ピンが出力なので、このピンとN1との間にイヤフォンを接続します(図9)。とても大きな音がするはずなので、イヤフォンは耳に入れなくても発振音は確認できるはずです。
今度は光の変化で音量が変化するかイヤフォンで確認してみましょう。図10のようにN1とD10の信号をイヤフォンで聞いてみてください。これは小さな音なのでイヤフォンを耳に入れないと聞こえないかもしれません。LEDに光をあてたり遮ったりすると、発振音の大きさが変化することがお分かりでしょうか。
それではいよいよPCに接続して、Scratchでオシロスコープで光の変化の様子を波形で見てみましょう(cratch 2.0で体験! お手軽フィジカルコンピューティング(2):Scratchで「簡易オシロスコープ」を作ろう!)。
今度はイヤフォンの代わりに、以前に作成したマイク端子に接続するケーブルでPCに接続します。PCへの接続や音量の調整などは、以前の記事を参考にしてください。どうですか、光の変化が波形として確認できたでしょうか。
図11は筆者が作成したボードです。図12はLEDに光を当てて、時々、手で光をさえぎったときの波形です。
まとめ
今回の要点をまとめると以下の3点です。
- LEDを光センサーとして使う
- 電圧の変化を音量の強弱に変換する仕組みを理解する
- ブレッドボードの仕組みと使い方
次回以降も参考にする事柄ですので、しっかりと自分のものにしておいてください。 (次回へ続く)
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