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みんなで考えれば恐くない! アイデアを生み出すブレインストーミング(その1)レイコ先生の「明日から使える! コミュニケーションスキル」(5)(1/3 ページ)

アイデアを生み出す手法の1つ「ブレインストーミング」。日本だけでなく全世界的に広く活用されており、アイデア創造の王道といえる。集団でアイデアを考えるこの方法では「4つのルール」と「6つのステップ」をしっかり理解することが重要になる。

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本連載の登場人物

カ

小山田和成(オヤマダカズナリ)

中小ソフトウェアメーカーに勤務するエンジニア。入社8年目の30歳。技術力においては社内から一目置かれる存在で今年から係長に昇格。しかし、奥手な性格でコミュニケーションは苦手。通称「カズ君」。

レ

杉本麗子(スギモト レイコ)

外資系ソフトウェアメーカーにて人事部長を歴任。その後、中小企業診断士を取得して独立。現在は、「ツンデレ」キャラを生かして売れっ子の人事コンサルタントとして活躍中。通称「レイコ先生」。


*編集部注:本記事はフィクションです。実在の人物団体などとは一切関係ありません。


>>前回

レ

カズ君、元気? 業務改善のプロジェクトが上手くいったみたいでよかったじゃない。


カ

ありがとうございます。レイコ先生に教えてもらったファシリテーションのおかげです……。


レ

あら、それにしては、なんだか浮かない顔ね。何かあったの?


カ

実は、業務改善プロジェクトの成果が認められて、今度は、新製品のアイデアを考えてくれと社長から言われてしまって……


レ

あら、すごいじゃない!! またとないチャンスね


カ

僕に新製品のアイデアを出す力なんてないですよ……。絶対に無理です。あーどうしよう、どうしよう……。


レ

オダマリ!! ジタバタしない! もうやるっきゃないんだから腹をくくりなさい!


カ

ヒィーーー!!


レ

じゃあ、今日はブレインストーミングについて教えてあげるわ。


カ

ブレインストーミング?


レ

ブレインストーミングは、集団でアイデアを発想するための会議のやり方の1つよ。“三人寄れば文殊の知恵”じゃないけど、各自の脳(ブレイン)を刺激しあうことで創造的なアイデアを生み出すことを目的としているのよ。


カ

それ、教えてください! 僕一人の脳ではどうにもなりません。


アイデア創造の王道「ブレインストーミング」

 「新しいアイデアを考えなければならない!」という場面は、仕事をしていると多かれ少なかれ誰にでもあると思います。そんな時、どうすれば創造的なアイデアを生み出すことができるのでしょうか? 一人で悶々と考えているうちに突然アイデアが天から降ってくればいいのですが、残念ながら現実はそんなに甘くはありません。ブレインストーミング(以下、ブレスト)は、そんな悩みを解決してくれる手法の1つです。ブレストは、1930年代の後半に、米国の広告代理店BBDO社で当時副社長をしていたアレックス・F・オズボーン氏が考案した集団で行う発想法の1つです。集団で自由闊達(かったつ)にアイデアを出し合うことで、お互いの脳(ブレーン)を刺激して、アイデアをさらに誘発していくということが考え方の基本となっています。考案されて以来、日本だけでなく全世界的に広く活用されており、アイデア創造の王道といえる手法です。

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