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橋やトンネルの維持にロボット活用、NEDOがプロジェクト着手:ロボット関連ニュース
新エネルギー・産業技術総合開発機構は、老朽化の進む橋やトンネルの状態を把握するモニタリングシステムと、このシステムに連動する維持管理ロボットの開発に着手した。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2014年7月10日、橋やトンネルなど大規模インフラの状態を把握するモニタリングシステムと、このシステムに連動する維持管理ロボットの開発プロジェクトに着手すると発表した。
このプロジェクトは高度経済成長期に建設整備された橋やトンネルの維持管理に必要とされる財源や人材不足への対処を目的としており、以下の3項目について開発を行う。プロジェクトは2018年度末までを予定しており、各項目については各種関係団体および企業へ、提案題目とともに委託する。
- (1)橋やトンネルなどの構造、および構造体を把握するセンサーシステム
- (2)イメージング技術を用いて、ひずみやひび割れを画像から検出するモニタリングシステム
- (3)維持管理に必要な情報を取得するロボットの開発と、そのロボットに搭載可能な非破壊検査装置
維持管理ロボットについては利用場所が高所や水辺・水中(橋)、ガス発生の危険性がある場所(トンネル)など多種に渡り、また、検査方法も複数種類が予定される。このため、空を飛ぶヘリコプター型から多関節のワーム型、構成変更可能な水中対応型など、バラエティに富んだ想定がされている。
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