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フォルクスワーゲンが中国に自動車工場を新設――天津と青島に:工場ニュース
フォルクスワーゲンは、中国の天津市と山東省青島市に、新たな自動車生産工場を建設する。総投資額は20億ユーロになるという。
フォルクスワーゲン(VW)グループは2014年7月7日、中国に2つの自動車生産工場を新設すると発表した。総投資額は20億ユーロ(約2800億円)。中国における自動車市場が今後も順調に成長することを見込み、現地の生産能力増強を行う狙いだ。
2つの工場は、合弁会社なども設立している第一汽車集団(FAWグループ)と協力して、直轄市である天津市と、山東省青島市に建設する。
これらの場所を選んだ理由として、VWグループは高度な工業インフラを利用できることで高い品質レベルを確保できるからだとしている。また、デュアルクラッチギアボックス(DSG)の工場が2014年末に完成することも、天津市を選んだ理由だという。
VWグループにとって、中国は非常に大きな市場となる。同グループは中国市場では第一汽車とともに、上海汽車とも合弁企業を設立しているが、2014年1〜5月で前年同期比17.7%増の151万台を出荷しているという。
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