アドバンテック、ビジョン検査のための新型PoE/USB3カメラコントローラをリリース:FAニュース
光学式自動外観検査(AOI)向けのコンパクトなシステム。最新の第3世代i7/i5/i3 Coreプロセッサをサポートし、それぞれ4つのPoE、または4つのUSB3コントローラを備えている。
アドバンテックは2014年5月20日、ビジョン検査のための新型のPoEカメラコントローラ「AIIS-1240」とUSB3カメラコントローラ「AIIS-1440」をリリースした。
AIISは、Advantech Intelligent Inspection System(アドバンテックインテリジェント検査システム)の略称。パッケージング検査、ラベル検査、ウエハー検査、アライメント検査などを含む光学式自動外観検査(AOI)のためのシステムとなっている。
AIIS-1240とAIIS-1440は、最新の第3世代i7/i5/i3 Coreプロセッサをサポート。CPU性能が強化され、前世代のプロセッサと比較してグラフィックス性能が50%向上した。いずれも幅232mm×奥行き175mm×高さ70mmとコンパクトで、ケーブル配線もしっかりしている。また、ショートから保護するため、デジタルI/Oインターフェイスに2.25KV絶縁を施している。さらにロック式USB Type-Aポートを内蔵し、クリアランス最長49mmとなっている。
AIIS-1240は、4つのGbE PoE(パワーオーバーイーサネット)を搭載。IEEE 802.3afに準拠し、最大100mの距離にある各デバイスに最大15.4Wの電力を供給できる。IEEE 1588高精度時間プロトコル(PTP)を備え、GigEビジョンデバイスとの互換性もある。
AIIS-1440は、各ビジョンチャンネルに専用のUSB3コントローラを4つ備えている。バンド幅が広く、シングルUSBケーブルによって、データと電力の両方を伝送することができる。また、各チャンネルスーパースピードデータレートに対応し、最大5Gbpsでデータ転送が可能。USB3ビジョンカメラとの互換性もある。
両システムともI/Oインターフェイスが豊富で、PoEまたはUSB3ビジョンチャンネルの他に、40ビットデジタルI/O、USB3.0を4つ、USB2.0を4つ、シリアルポートを6つ備えている。
価格は、AIIS-1240が20万1200円(税別)、AIIS-1440が18万4700円(税別)。同社では、これらの製品に長期サポートを保証し、アップグレードパスも長期的に利用できるとしている。
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