「フィット ハイブリッド」のDC-DCコンバータ、フェライトコア材も新開発:人とくるまのテクノロジー展2014
TDKは、「人とくるまのテクノロジー展2014」(2014年5月21〜23日、パシフィコ横浜)において、ホンダの「フィット ハイブリッド」に採用された降圧用DC-DCコンバータと、出力密度の向上に貢献したフェライトコア材「PCH95」などを展示した。
TDKは、「人とくるまのテクノロジー展2014」(2014年5月21〜23日、パシフィコ横浜)において、ハイブリッド車や電気自動車向けの降圧用DC-DCコンバータと、出力密度の向上に貢献したフェライトコア材「PCH95」などを展示した。
同社は、2013年9月発売の新型「フィット ハイブリッド」向けに、第5世代となる降圧用DC-DCコンバータを供給している(関連記事:新型「フィット ハイブリッド」のDC-DCコンバータ!? TDKが第5世代品を開発)。この第5世代品は、出力密度が従来品と比べて2倍となる1cm3当たり2Wを達成した。また、2016年をめどに開発している第6世代品は、1cm3当たり3Wが目標となっている(関連記事:新型「フィット ハイブリッド」採用のDC-DCコンバータ、次世代品はさらに小型化)。
今回は降圧用DC-DCコンバータの実機や開発ロードマップに加えて、第5世代品の出力密度向上に貢献したフェライトコア材「PCH95」も紹介した。PCH95は、第4世代品で用いていた「PC95」よりも少ない重量で性能を確保できるだけでなく、動作時のエネルギー損失も40%程度削減可能という特徴がある。
TDKの説明員は、「第6世代品では、フェライトコア材や高放熱基板もさらに高性能なものを採用する。加えて、フィルムコンデンサを面実装タイプのセラミックコンデンサに変更し、樹脂モールドの個別部品を使っているパワー半導体についても両面放熱が可能な面実装タイプに置き換える」と述べている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 新型「フィット ハイブリッド」採用のDC-DCコンバータ、次世代品はさらに小型化
TDKは、「CEATEC JAPAN 2013」で、ホンダの新型「フィット ハイブリッド」に採用された車載用DC-DCコンバータを展示した。2016年をめどに開発中の次世代品は、体積を3分の2に小型化すること目標としている。 - 新型「フィット ハイブリッド」のDC-DCコンバータ!? TDKが第5世代品を開発
TDKは、「TECHNO-FRONTIER 2013」において、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)の電池パックの出力電圧を降圧する車載用DC-DCコンバータの開発状況を紹介した。現在開発中の第5世代品は、これまでのホンダへの採用実績と2013年後半という出荷時期を考慮すると、新型「フィット ハイブリッド」に搭載される可能性が高い。 - 【CEATEC】出力3kWのHEV用DC-DCコンバータ、TDKが欧米市場向けに開発
TDKは、『CEATEC JAPAN 2010』(2010年10月5日〜9日)において、出力が3kWのハイブリッド車(HEV)用DC-DCコンバータを展示した。