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東洋エンジニアリング、トルクメニスタンの大型ガス化学コンプレックス受注:FAニュース
韓国の現代エンジニアリング、現代建設、LGインターナショナルとの4社協業で、完成は2018年の予定。東洋エンジニアリングは、ガス分離設備、エチレン製造設備、ポリプロピレン製造設備に関する設計、調達、試運転を担当する。
東洋エンジニアリングは2014年5月12日、トルクメニスタン国営ガス会社向け大型ガス化学コンプレックスを受注したと発表した。韓国の現代エンジニアリング、現代建設、LGインターナショナルとの4社協業で、完成は2018年の予定。
同設備は、カスピ海沿岸で生産される天然ガスを原料に、エチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンを製造するためのもの。東洋エンジニアリングは、ガス分離設備、エチレン製造設備、ポリプロピレン製造設備に関する設計、調達、試運転を担当する。
ガス分離設備には、エタン、LPGを効率よく回収できる「COREFLUX」という同社の技術と、独BASFの「OASE」酸性ガス除去技術を用いる。また、エチレン製造設備には米ルーマスの技術、ポリプロピレンには米グレースの技術を使う。
同設備で生産される化学製品は、主にアジア市場、欧州・トルコ市場向けに輸出・販売される予定。全体投資額は約30億ドル(約3046億円)で、うち同社の受注金額は8億ドル(約812億円)超となっている。トルクメニスタンでの受注は同社にとって初となる。
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