マカフィー、「モノのインターネット(IoT)」に向けたセキュリティ戦略を発表:FAニュース
ネットワークに接続された機器の信頼性、ソリューションの完全性、アカウンタビリティ、プライバシーなどの保持を目指す。
マカフィーは2014年5月9日、安全な「モノのインターネット(Internet of Things:IoT)」を実現するためのセキュリティ戦略を発表した。これにより、ネットワークに接続された機器の信頼性、ソリューションの完全性、アカウンタビリティ、プライバシーなどの保持を目指す。
現在、あらゆる規模の企業がスマートフォンや自動車、家電製品といった多岐にわたる「モノ」と産業用センサーの接続に取り組んでいる。こうしたIoTによる機器同士の接続にはメリットがある一方で、データのプライバシーや安全性、ガバナンス、信頼性など、セキュリティ面で新たな課題が生まれているという。
同社は、ITセキュリティ分野における経験と実績に基づいたセキュリティ機能を幅広いIoT事例に適用することで、新たな課題に対応するという。また、IP接続された機器のセキュリティを確実に担保するには、事後的にセキュリティを追加するのではなく、事前に組み込む必要があるとしている。こうしたIoT実現のための戦略を通じて、以下の5つの提供を目指す。
- 複数の環境や機器にわたって、大容量データ環境を保護できる総合ソリューション
- 機器が製造者の意図通り動作し、中断しないという確実性
- 機器、ネットワーク、データセンターのすべてのライフサイクルでセキュリティを確保
- 業界標準への対応と機器の相互接続性の確保
- 新旧のシステムと将来にわたるサービスを接続させることで、ITサービスやクラウドサービスの課題を解決できる能力
- 個人のプライバシーを保護するテクノロジー
また、同社のソフトウェアを搭載したプラットフォームファミリーの「Intel Gateway Solutions for IoT(IoT向けインテル・ゲートウェイ・ソリューション)」をインテルが同年4月上旬に提供開始。これにより、産業用機器とIoT対応システムをシームレスに相互接続可能となる。
危機を迎える制御システムのセキュリティ対策とは?:「制御システムセキュリティ」コーナーへ
工場やプラントなどの制御システム機器へのサイバー攻撃から工場を守るためには何が必要なのでしょうか。「制御システムセキュリティ」コーナーでは、制御システムセキュリティ関連の最新情報をお伝えしています。併せてご覧ください。
関連記事
- IoTで製造の自動化を“安全”に――「Intel Security」日本で始動
インテル傘下のマカフィーおよびインテルは既に米国で使用しているセキュリティ関連のマスターブランド「Intel Security」を日本でも展開していくことを発表した。その皮切りとして都内で開催されているクラウドコンピューティングEXPOおよび、組み込みシステム開発技術展で新ブランドロゴを開示。両社のシナジーを発揮しやすい製造現場向けIoT分野などで新たな製品群やソリューションを展開していく。 - なぜ今、制御システムセキュリティがアツいのか?
なぜ今制御システムセキュリティが注目を集めているのか。元制御システム開発者で現在は制御システムセキュリティのエバンジェリスト(啓蒙することを使命とする人)である筆者が、制御システム技術者が知っておくべきセキュリティの基礎知識を分かりやすく紹介する。 - マカフィーCTOが警鐘鳴らす制御システムの「無垢な無防備」
産業制御システムへのセキュリティが注目を浴びる中、セキュリティベンダーはこの動きをどう見ているだろうか。米国マカフィーで副社長兼CTOを務めるグレッグ・ブラウン(Greg Brown)氏と、副社長兼ワールドワイド・エンベデッド・セールスの責任者を務めるトーマス・ムーア(Thomas Moore)氏に製造業を取り巻くセキュリティ対策の課題について聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.