トヨタは電気自動車に注力せず、「RAV4 EV」の生産を終了へ:電気自動車
トヨタ自動車が2012年9月に米国カリフォルニア州内で発売した電気自動車(EV)「RAV4 EV」。同社が、このRAV4 EVの生産を2014年末までに終了することが明らかになった。
トヨタ自動車が2012年9月から、米国カリフォルニア州内で販売を開始した電気自動車(EV)「RAV4 EV」。同社が、このRAV4 EVの生産を2014年末までに終了することが明らかになった。
RAV4 EVに搭載されている誘導モーター、インバータ、18650サイズ(直径18mm×長さ65mm)のリチウムイオン電池セルを用いた電池パックから構成される電動システムは、EVベンチャーであるTesla Motors(テスラ)が供給している。テスラが2014年5月9日に発表した四半期報告書(Quarterly Report)によると、「2014年内に現行のRAV4 EVの生産を終了するとみられる」としている。なおテスラは、RAV4 EVへの電動システムの供給により、2013年〜2014年3月末にかけて1510万米ドルの収入を得たという。
RAV4 EVは、小型SUV「RAV4」をべースに開発したEVである。満充電からの走行距離が103マイル(約166km)。価格は4万9800米ドルで、2014年末までに約2600台を販売する計画だった。
トヨタ自動車がRAV4 EVを導入したのは、カリフォルニア州で施行されているZEV(Zero Emission Vehicle)規制に対応するためだった(関連記事:「RAV4 EV」を「リーフ」と比較、実質価格と電池容量はともに1.7倍)。しかし同社は、2015年から燃料電池車を市販する計画(関連記事:トヨタが燃料電池車のFCスタックの出力密度を倍増、セダンタイプで2015年に市販)であり、ZEV規制への対応も燃料電池車とプラグインハイブリッド車「プリウスPHV」を主軸にするとみられる。
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