ニュース
新社名は「キヤノンナノテクノロジーズ」――キヤノンによるMII買収手続き完了:FAニュース
キヤノンと米国のモレキュラーインプリント社(MII)は、2014年2月に合意した、キヤノンによるモレキュラーインプリント社の買収手続きが完了したことを明らかにした。新子会社名は「キヤノンナノテクノロジーズ(Canon Nanotechnologies)」となる。
キヤノンと米国のモレキュラーインプリント社(Molecular Imprints、MII)は、2014年2月に合意した、キヤノンによるモレキュラーインプリント社の買収手続きが2014年4月18日に完了したことを明らかにした。新子会社名は「キヤノンナノテクノロジーズ(Canon Nanotechnologies)」となる。解像力20nm(ナノメートル)以下の高度な微細加工が可能な半導体露光装置の開発を加速させる狙いを示していた。
モレキュラーインプリント社は、ナノインプリント装置の研究・開発を行う会社で、ナノインプリント装置に必要な先端微細加工で世界トップレベルの技術力を持つ。キヤノンとナノインプリント技術による次世代半導体露光装置の共同開発に取り組んできた。今回の完全子会社化の手続き完了により、ナノインプリント技術による次世代半導体露光装置の早期の市場導入を目指していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 東芝やキヤノンが優位、微細加工技術の「ナノインプリント」
数十nm単位の微細加工に適した技術「ナノインプリント」。ある種の印刷技術を使って樹脂表面などに微細なパターンを転写する米国の大学発の先進技術だ。同技術の特許出願状況を調査したパテント・リザルトによれば、強い特許を持つ上位5社の中に、日本企業として東芝、キヤノン、富士フイルムが入った。 - キヤノンがマシンビジョン市場に新規参入――産業用分野への取り組みを加速
キヤノンは、高速・高精度な3次元認識を実現する3Dマシンビジョンシステムを発売し、マシンビジョン市場へ新規参入することを発表した。同社は産業用カメラ市場への参入も発表したばかりで、デジタルイメージング分野の技術応用を加速させている。 - キヤノンが産業用カメラ市場に参入――デジタル一眼レフのCMOSセンサーを応用
キヤノンは、デジタル一眼レフカメラでも使用している独自のCMOSセンサー技術を応用した検査装置用の静止画像入力カメラを発売。新製品により検査工程向けの産業用カメラ市場に参入する。 - 再生プラスチックから真菌の抗菌剤を生成、IBMが研究成果を発表
IBMとシンガポールの研究所は、飲み終わったペットボトルなどの廃プラスチック材から、真菌を攻撃するナノファイバー抗菌剤を生成したと発表した。年間約23億kgにも上る廃プラスチック材を有効に活用できる可能性がある。