デジタル簡易無線モジュールと狭帯域画像伝送ユニットを訴求、アクセルグループ:ESEC2014 開催直前情報
アミューズメント機器向けグラフィックスLSIを手掛けるアクセルは、子会社のニューゾーンとともに「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」に出展。リリースされたばかりのニューゾーンの新製品の訴求の他、アクセルの既存製品および新製品の展示デモを行う。
2014年5月14〜16日の3日間、組み込みシステム開発に必要なハードウェア/ソフトウェア/コンポーネントから開発環境までが一堂に集結する「第17回 組込みシステム開発技術展(以下、ESEC2014)」が開催される。
ESEC2014の開催に先立ち、アイティメディアが運営する組み込み/エレクトロニクス関連メディア「MONOist」「EE Times Japan」「EDN Japan」では、ESEC2014の特設ページをオープンし、来場予定者や来場検討されている方々に向け、注目企業の見どころ情報を開催直前までお届けしていく。また、会期中・会期後も速報やリポート記事を多数掲載する予定なので期待してほしい。
さて、今回紹介するのは、アミューズメント機器向けグラフィックスLSIを中心に手掛けるアクセルと、その100%子会社であるニューゾーンの出展内容だ。
特に、親会社であるアクセルの業態にとらわれず、基板/モジュール/装置メーカーとしての歩みを進めるニューゾーンは、M2M用途でのデータ伝送に最適な小型デジタル簡易無線モジュールを製品化し、これからまさに販売を強化しようというタイミングを迎えている。また、アクセル自身もグラフィックスLSIの新製品開発にまい進中とのことで、ESEC2014の出展に大きな期待を寄せている。
アクセルグループ総力を挙げた展示デモに注目!
ESEC2014、アクセルのブースでメインとなるのが、子会社のニューゾーンが手掛けるデータ送受信用の小型デジタル簡易無線モジュール「NZ211M」だ。
同製品は、デジタル簡易無線局の無線設備標準規格「ARIB STD-T98」に準拠したデータ通信用無線モジュールで、同社が開発したデジタル簡易無線用LSI「NZ201」を搭載する。86.6×46.2×12.1mmとコンパクトサイズで、機器に組み込むことで、従来よりも手軽にデジタル簡易無線機を構築できる(関連記事:ニューゾーン、データ伝送用デジタル簡易無線モジュール「NZ211M」を発売)。「データ伝送に、デジタル簡易無線を用いることで、携帯電話網(3G/LTE回線など)や無線LANのエリアではカバーし切れないような場所での通信を、低コストで実現できる」(同社)という。
また、NZ211Mと接続することで画像送受信が行える狭帯域用静止画像伝送ユニット「NZ103U」も披露。こちらは、狭帯域であるデジタル簡易無線においても鮮明な画像を送ることができる自社開発の高圧縮コーデック内蔵グラフィックスLSI「NZ101」を搭載した製品。筐体前面に操作パネルを備えており、画像/データ伝送の送受信操作や条件設定などが行える他、各種インタフェースも備えており、カメラ、センサー、モニター、無線機などを接続できる。
一方、アクセル本体としては、既存の組み込み機器向けグラフィックスLSI製品の展示デモの他、現在開発中の新製品についても紹介するという。「本展示会を通じ、『AG10』は既存用途の横展開を、そして開発中の『AG903』は将来のユーザーをそれぞれ開拓したい」と同社。
ESEC期間中は、多くの併設展も開催されているため、普段接する機会の少ない、バラエティーに富んだ来場者層に期待しているという。「当社のターゲットになる来場者との交流はもちろんだが、こちらが想定していなかった用途や組み合わせなどを意見してくれるような来場者との出会いにも大いに期待したい」(同社)。中でも、先日リリースされたばかりのNZ211MやNZ103Uとの組み合わせによる狭帯域画像伝送は、遠隔監視や災害対策の他、さまざまな使い道が考えられそうだ。興味のある方は、アクセルのブースに足を運んでみてはいかがだろうか。
第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)
会期: | 2014年5月14日(水)〜16日(金) |
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時間: | 10:00〜18:00(10日(金)のみ17:00に終了) |
会場: | 東京ビッグサイト |
ブースNo.: | 西11-60 |
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