パナソニックの電気カーペットの不具合、原因はリレー端子はんだ接続部の接触不良:実装ニュース
パナソニックは、2002年7月〜2008年12月に製造したフローリング調電気カーペット「かんたん床暖」に不具合があると発表した。不具合の原因は、コントローラーケースの上が踏まれるなど上面からの局部的な繰り返しの外力が加えられると、リレー端子部に応力が加わり、リレー端子のはんだ接続部に接触不良が発生して異常過熱を起こしたためだった。
パナソニックは2014年4月16日、2002年7月〜2008年12月に製造したフローリング調電気カーペット「かんたん床暖」に不具合があると発表した。対象となる10機種/18万1585台について、同社が事故防止のために製品を預かり、無料で不具合の原因となった部品の交換を実施する。リコール社告のWebサイトから問い合わせが可能だ。
かんたん床暖は、電気カーペットの表面が木目調になっており、フローリングの床などに設置して床暖房のように利用できることを特徴としている。不具合が発生したのは、同製品の角の部分にあるコントローラー部である。内蔵されているリレー基板と、コントローラーケースとの間のスペースに余裕が少なく、コントローラーケースの上が踏まれるなど上面からの局部的な繰り返しの外力が加えられると、リレー端子部に応力が加わる。そして、リレー端子のはんだ接続部に接触不良が発生して異常過熱を起こし、電気カーペットを設置した床面を焦がしたり、出火の原因になったりしたとみられている。
かんたん床暖の不具合による事故は2013年12月13日に公表されており、同様の事故がないか調査が進められていた。焼損などが発生する重大製品事故は5件、重大製品事故に当たらない製品事故は2件発生していたという。いずれも人的被害は発生していない。
ナショナルブランドで販売していた対象機種の品番と製造期間は以下の通り。「DC-25B8」が2002年7月〜2005年10月。「DC-3B8」が2002年7月〜2005年5月。「DC-2D1」が2004年8〜10月。「DC-3D1」が2004年8月〜2005年5月。「DC-25G1」と「DC-3G1」が2006年5〜12月。「DC-25G2」と「DC-3G2」が2007年7〜12月。なお、DC-2D1とDC-3D1は「タフペット」という名称で販売していた。
パナソニックブランドで販売していた対象機種の品番は「DC-25G3」と「DC-3G3」で、製造期間は2008年7〜12月である。
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