東芝の縦型洗濯乾燥機の不具合、原因は配線被覆部の劣化による断線:実装ニュース
東芝ホームアプライアンスは2014年2月4日、2005年7月から2011年11月に生産した縦型洗濯乾燥機について、使用を続けることにより、本体内部の配線が断線し、運転中に発煙/発火に至る可能性があることが判明したと発表した。対象となる約58万台について、無償で点検/修理を行う。
東芝ホームアプライアンスは2014年2月4日、2005年7月から2011年11月に生産した縦型洗濯乾燥機について、使用を続けることにより、本体内部の配線が断線し、運転中に発煙/発火に至る可能性があることが判明したと発表した。不具合が発生する可能性のある製品全てについて、無償で点検/修理を行う。対象となるのは、東芝が販売した58万2077台、良品計画が2010年1月〜2011年4月にかけて無印良品ブランドで販売した1598台。告知ページも公開されている。
不具合の原因は、本体背面下部に束ねて固定している、モーターや排水弁などの配線にあった。塩化ビニール製の配線被覆部が劣化し、運転時の振動などが伝わって配線がまれに断線することがある。この断線部から生じる火花が、配線に隣接するこすれ音防止のための潤滑剤(シリコングリス)を塗布したクッション材(発泡ポリエチレン)に着火し、発煙/発火に至る可能性があるという。
無償の点検/修理は、ユーザー宅を訪問して行う。修理内容は、配線の交換、クッション材の変更、延焼防止対策である配線の下への不燃布および不燃シートの追加、となっている。
対象機種の製品型式は以下の通り。東芝の販売分は、AW-70VB、AW-70VBE2、AW-80VB、AW-80VBE2、AW-70VC、AW-75VCE3、AW-80VC、AW-70VE、AW-E470V、AW-E480V、AW-GN80VE、AW-80VE、AW-70VF、AW-GN80VF、AW-80VF、AW-70VG、AW-GN80VG、AW-80VG、AW-70VJ、AW-70VJE7、AW-80VJE7、AW-GN80VJ、AW-80VJ、AW-70VK、AW-70VKE8、AW-GH70VK、AW-80VKE8、AW-80VK、AW-GH80VKの合計29機種。良品計画の販売分は、M-AW80Aの1機種のみである。
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