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シャープの洗濯機リコール、原因は動力切り替え用のクラッチソレノイド:ビジネスニュース
シャープは、42機種/72万9116台の全自動洗濯機についてリコールを行うと発表した。原因は、「洗い・すすぎ」と「脱水」の動力を切り替える電気部品「クラッチソレノイド」のリード線の断線である。
シャープは2013年7月29日、同社が1999年8月〜2006年12月まで製造した全自動洗濯機のうち、42機種/72万9116台についてリコール(無償点検・修理)を行うと発表した。
2011年3月10日(千葉県)と2013年4月22日(熊本県)、同年6月19日(埼玉県)に、シャープ製全自動洗濯機を火元とする出火事故が発生。既に、消費生活用製品安全法に基づき、製品の不具合に起因する事故として公表されていたが、シャープは事故の再発防止を図るため、リコールに踏み切った。
不具合の原因は、「洗い・すすぎ」と「脱水」の動力を切り替える電気部品「クラッチソレノイド」のリード線の断線によるものとみられている。クラッチソレノイドのリード線は、洗濯水槽の下部で結束バンドで固定されている。しかし、リード線の固定状態や洗濯機の設置環境による振動などさまざまな要因が重なり、リード線と結束バンドが擦れて断線が発生。断線したリード線からの放電によって発火し、洗濯水槽の樹脂に類焼したとしている。
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