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船舶メーカーのIHC Merwede、シーメンスのPLMシステムを採用:製造IT導入事例
統合3次元CAD/CAM/CAEソリューション「NX」を導入し、一部の設計・エンジニアリングには「NX」と互換する「Solid Edge」を用いる。
米シーメンスPLMソフトウェアは2014年4月7日(現地時間)、同社の製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアをIHC Merwedeが採用したと発表した。
IHC Merwedeは、渫船・掘削船・オフショア船と関連装置の大手メーカー。2012年にビジネスプロセスを調整して、顧客にとっての価値創造を最適化する取り組み「One IHC」イニシアチブを立ち上げている。
同プロジェクトの進行のため、統合3次元CAD/CAM/CAEソリューション「NX」を導入し、一部の設計・エンジニアリングには「NX」と互換する「Solid Edge」を用いることを決めた。
これにより、CAD関連のシステム数を大幅に減らしてコスト削減に成功。製品データ管理(PDM)システムやERPシステムとシームレスに統合する製品モデルを作成することで、プロセスを改善できるようになったという。
さらに、PDMには「Teamcenter」を使用。複雑で高度な船舶を構成する大量の製品情報をシングルソースに集約して管理できるようになり、これらの情報に迅速かつ簡単にアクセスできるとしている。
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