オリエンタルモーターは2014年2月17日、新5相ステッピングモーターユニット「RKIIシリーズ 小型直交軸 FCギヤードタイプ」を発売した。
ステッピングモーターは、上位コントローラから発振されるパルス信号によって、回転角度・回転速度を正確に制御できる高精度位置決めに適したモーター。小型で高トルクを発生し、簡単に、安定した位置決めを行えることが特長。新製品は、取付角寸法42mmの5相ステッピングモーターユニットRKIIシリーズに業界最小サイズ(オリエンタルモーター調べ)の小型直交軸ギヤヘッドを組み付けたギヤードタイプの製品だ。
FCギヤードタイプは、平歯車とかみ合う円盤状の歯車(フェースギヤ)で構成される小型直交軸ギヤードモーター。フェースギヤは大型高出力タイプが主流だったが、同社では小型高精度で加工し、業界最小サイズ(オリエンタルモーター調べ)を実現したという。
負荷軸に対してモーターを直角に配置でき、幅も取付角寸法に近いスリムな形状のため、装置からのはみ出しを抑えた設置が可能。出力軸は右・左を選択できる。バックラッシは15min、減速比は7.2、10、20、30。
価格は6万4800円から(ギヤードモーターとドライバのユニット価格)で、月1000台の販売を目指しているという。
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