新型「デミオ」のベースモデル!? マツダがコンセプトカー「跳(HAZUMI)」を公開:「SKYACTIV-D1.5」も
マツダは、スイス・ジュネーブで開催される「第84回ジュネーブ国際モーターショー」(一般公開日2014年3月6〜16日)において、次世代コンパクトカーのコンセプトモデル「マツダ跳(HAZUMI)」と、小排気量のクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を世界初公開すると発表した。
マツダは2014年2月21日、スイス・ジュネーブで開催される「第84回ジュネーブ国際モーターショー」(一般公開日2014年3月6〜16日)において、次世代コンパクトカーのコンセプトモデル「マツダ跳(HAZUMI)」を世界初公開すると発表した。併せて、小排気量のクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」も出品する。
「跳」という名称は、「コンパクトなボディから弾けるようにエネルギーを発散する」、「野生動物のように勢いよく跳躍する」といった意味を持つ。マツダのクルマづくりを妥協することなく具現化しており、同社の次世代コンパクトカーの理想形を表現しているという。
「マツダ跳(HAZUMI)」のイメージ。「アテンザ」や「アクセラ」と同じく、フロントフェイスにフロントノーズからヘッドランプに向かって流れる「シグネチャーウイング」が入っているようにみえる。ボディカラーも「ソウルレッド」のようだ(クリックで拡大) 出典:マツダ
SKYACTIV-D 1.5は、国内外で高い評価を得ているクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」の小排気量版となる。SKYACTIV-D 2.2は、2012年2月発売のSUV「CX-5」を皮切りに、2012年11月発売の「アテンザ」、2013年11月発売の「アクセラ」に搭載されている。しかし、Bセグメント以下の小型車となると、SKYACTIV-D 2.2はエンジンとして大き過ぎる。今回発表する跳と組み合わせるには、排気量1.5l(リットル)とみられるSKYACTIV-D 1.5が最適だろう。マツダでエンジン開発を担当している仁井内進氏は2012年春にMONOistが行ったインタビューで、「排気量を大きくしたり小さくしたりするのは容易。必要があれば小排気量のSKYACTIV-Dも用意できる」と述べていた(関連記事:段違いのクリーンディーゼルだから国内市場でも受け入れられる)。
マツダのコンパクトカーといえば「デミオ(海外名:Mazda 2)」が挙げられる。2007年7月に3代目モデルが発売されてから7年近く経過することもあり、フルモデルチェンジは近いと見る向きも多い。跳は、デミオのベースモデルである可能性が高い。
関連記事
- 段違いのクリーンディーゼルだから国内市場でも受け入れられる
マツダのSUV「CX-5」の販売が好調だ。この好調さを支えているのは、受注台数の多くを占めるディーゼルエンジンモデルに対する高い評価だろう。SKYACTIVエンジン開発担当者インタビューの後編では、国内市場で厳しい評価を受け続けてきたディーゼルエンジン車をあえて投入した背景や、ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」の技術詳細について聞いた。 - SKYACTIVエンジンは“理想の燃焼”に向けた第1ステップ
マツダの「デミオ」や「CX-5」など、次世代技術「SKYACTIV」を採用した新モデルの販売が好調だ。これらの車両の最大の特徴となっているのが、「SKYACTIVエンジン」による良好な燃費や排気ガス性能である。MONOistオートモーティブフォーラムでは、このSKYACTIVエンジンの開発を主導した、同社パワートレイン開発本部 エンジンプログラム主査の仁井内進氏へのインタビューを前後編に分けてお届けする。今回の前編では、SKYACTIVエンジンの開発の根幹を成す“理想の燃焼”に向けた取り組みについて聞いた。 - マツダのガソリン/天然ガス両対応エンジン「SKYACTIV-CNG」、圧縮比は14.0
マツダの新型「アクセラ」に採用されたガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」の改良版は、燃費が向上したものの、圧縮比は従来の14.0から13.0に低下している。しかし、同じSKYACTIV-G 2.0をベースに開発した、ガソリンと圧縮天然ガス(CNG)に対応する「SKYACTIV-CNG」は、オクタン価の高い天然ガスを効率よく燃焼できるよう、圧縮比は14.0に設定されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.