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「マツダ跳」は野生動物が跳躍するイメージ、小排気量クリーンディーゼル搭載車両デザイン

マツダは、「第84回ジュネーブ国際モーターショー」に出展する次世代コンパクトカーのコンセプトモデル「マツダ跳(HAZUMI)」を公開した。その名称は、コンパクトなボディから弾けるようなエネルギーを発し、野生動物のように勢いよく跳躍するイメージが基になっている。

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「マツダ跳」の外観

 マツダは2014年3月4日(欧州時間)、「第84回ジュネーブ国際モーターショー」(一般公開日2014年3月6〜16日、スイス・ジュネーブ)に出展する次世代コンパクトカーのコンセプトモデル「マツダ跳(HAZUMI)」を公開した。

 マツダ跳は、同社のクルマづくりの4つの柱である、デザインテーマ「魂動(こどう)−Soul of Motion」、次世代技術「SKYACTIV」、安全思想「マツダ・プロアクティブ・セーフティ」、新世代の車載情報機器「Mazda Connect(マツダコネクト)」に基づき、これらを妥協することなく反映させたコンセプトモデルだ。2007年7月に3代目モデルが発売されてから7年近く経過する同社のコンパクトカー「デミオ(海外名:Mazda2)」の理想形を示唆している。

「マツダ跳」の外観(クリックで拡大) 出典:マツダ
「マツダ跳」の内装(クリックで拡大) 出典:マツダ

 マツダ跳の外形寸法は全長4070×全幅1730×全高1450mmで、ホイールベースは2585mm。4人乗車が可能な5ドアハッチバックで、欧州の車両サイズではBセグメントに当たる。現行の3代目デミオの全長3900×全幅1695×全高1475mmと比べて、全体的に一回り大きくなっているものの、魂動を初めて導入したSUVの「CX-5」やフラッグシップモデルの「アテンザ」、Bセグメントより大きいCセグメントに属する「アクセラ」よりも、もちろん小型だ。

 マツダが新たなデザインテーマとして魂動を初めて発表したのは2010年9月。魂動のコンセプトカーである「靭(SHINARI)」は、全長が長いこともあって、前後の伸びやかな動きによるハイスピードな躍動感によって、そのデザインの方向性を表現していた。

 靭と比べてはるかに小型のマツダ跳では、動物がスタートダッシュの前に筋肉を収縮させて力を溜めこむような、爆発的な動きを感じさせるフォルムを作り出している。跳という名称は、そのフォルムから生まれる、コンパクトなボディからはじけるようなエネルギーを発し、野生動物のように勢いよく跳躍するイメージが基になっている。チーフデザイナーの柳澤亮氏は、「小さいながらも圧倒的な存在感を放ち、『走る歓び』を全身で体現している」と述べている。

「マツダ跳」のデザインスケッチ(クリックで拡大) 出典:マツダ

待望の「SKYACTIV-D 1.5」搭載でCO2排出量は90g/km以下に

「SKYACTIV-D 1.5」の外観
「SKYACTIV-D 1.5」の外観(クリックで拡大) 出典:マツダ

 マツダ跳は、CX-5、アテンザ、アクセラに搭載しているクリーンディゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」の排気量を2.2l(リットル)から1.5lにダウンサイジングした「SKYACTIV-D 1.5」を搭載している。SKYACTIV-D 2.2の特徴である、トルクフルかつ高回転までリニアに加速する動力性能と、NOxトラップ触媒や尿素還元触媒などの後処理システムを用いずに欧州の排出ガス規制であるEURO6をクリアできる環境性能をそのままに、排気量1.5lへの小排気量化に成功した。これにより、マツダ跳のCO2排出量は、90g/km以下に削減できるという。

 この他、アイドルストップシステム「i-stop」、キャパシタを使った減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」、アテンザから導入している先進安全技術「i-ACTIVESENCE」、アクセラから採用を始めた新開発の車載情報機器であるマツダコネクトとヘッドアップディスプレイなども搭載している。

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