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自己消費電流が25μAのメータークラスタ向け電源管理IC、マキシムが開発車載半導体

Maxim Integrated Products(マキシム)は、メータークラスタ向けの電源管理IC「MAX16993」を発表した。無負荷時の自己消費電流が25μAと小さいことを特徴とする。

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「MAX16993」の主な用途となるメータークラスタ

 Maxim Integrated Products(以下、マキシム)は2014年2月18日(米国時間)、ディスプレイを用いたメータークラスタ向けの電源管理IC「MAX16993」を発表した。この他、カーナビゲーションシステムなどの車載情報機器にも展開する。1000個以上購入時の単価は5.39米ドル。

 新型車のメータークラスタは、ディスプレイを搭載するのが当たり前になっている。高級車であれば、全面をディスプレイにしたディスプレイメーターを採用していることもある。これらのメータークラスタは、消費電流を低減することが求められている。例えば、自動車メーカーの多くは、メータークラスタの消費電流について、駐車時などのスタンバイモードであれば100μA以下に制限しているという。

「MAX16993」の主な用途となるメータークラスタ
「MAX16993」の主な用途となるメータークラスタ(クリックで拡大) 出典:マキシム・ジャパン

 MAX16993は、この100μAを大きく下回る、25μAという無負荷時の自己消費電流を特徴とする電源管理ICである。1個の高電圧同期整流ステップダウンDC-DCコントローラと、2個の低電圧同期整流ステップダウンDC-DCコンバータを集積した。DC-DCコントローラは、3.5〜36Vの電源電圧で動作する。動作周波数は最大2.1MHzで、AMラジオへのノイズ影響を抑えられる。2個のDC-DCコンバータの出力電圧は0.8〜3.95V、最大出力電流は3Aとなっている。MAX16993を使えば、これらの回路を個別ICで構成する場合と比べて、基板面積を50%以上低減できる。

 パッケージは外形寸法が5×5×0.75mmのTQFN-EPと5×5×0.8mmの側面ぬれ性QFND-EPを用意。端子数は32本。自動車向け品質規格のAEC-Q100に準拠しており、動作温度範囲は−40〜125℃となっている。

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