オムロン、スマートレーザーセンサーに回帰反射タイプのセンサーヘッドを追加:FAニュース
回帰反射タイプセンサーヘッド、反射板、レンズアタッチメントの3製品を発売。高周波重畳方式で。
オムロンは2014年1月20日、スマートレーザーセンサー「E3NC-Lシリーズ」に、回帰反射タイプの新機種として、センサーヘッド「E3NC-LH03」、反射板「E39-R21/22/RS10/RS11」、レンズアタッチメント「E39-P51」を発売した。
E3NC-Lシリーズは、2012年12月に発売したスマートレーザーセンサー。レーザーの特性を生かした長距離検出と、離れた場所でも確認しやすいレーザスポットによって位置合わせをしやすくした製品。ビーム径の広がりもファイバーセンサーに比べ小さいため、高精度な検出を安定して行えることが特徴。今回、より安定した検出のため回帰反射タイプのンサヘッドと付属品をシリーズに追加した。
光沢物体を安定して検出するためのM.S.R.(鏡面体光沢除去)機能に加え高周波重畳方式の採用により、透過率の高いワークの安定検出ができる。これによって、透明フィルムの検出から液晶パネル用のガラスまで検出ができる。また、センサーヘッドに専用のレンズアタッチメント「E39-P51(別売)」を取り付けることで、レーザビームの形状をスポットからラインに変更できる。
ビーム幅に広がりがあるため、より安定したワークの有無判別を実現すると同時に、今まで検出が困難だった、粉体や液体の噴霧検出も可能となる。さらに、センサーヘッドに接続して使用するアンプユニット「E3NC-LA」の DPC機能により、反射板や、センサーヘッドがホコリや水などで汚れても、自動的に表示受光量を補正し、長期にわたり安定検出を実現。チョコ停の防止やメンテナンス工数削減ができる。
標準価格(税別)は、回帰反射タイプ センサーヘッドが2万500円。反射板が1000円から。レンズアタッチメントが4000円。
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