東芝、発電事業の中核モノづくり拠点が完成――海外拠点の司令塔としての役割も:製造マネジメントニュース
東芝は、発電システム事業の主要拠点である京浜事業所内で建設を進めてきたグローバルエンジニアリング・製造センターが完成したことを発表した。
東芝は2014年2月6日、発電システム事業の主要製造拠点である京浜事業所(神奈川県横浜市)内で建設を進めてきたグローバルエンジニアリング・製造センターが完成し、稼働を開始したことを発表した。
新センターは東芝のエネルギー事業の中核拠点と位置付けられ、火力・水力・再生可能エネルギーなどのエネルギー関連機器の開発・設計などを行う「グローバルエンジニアリングセンター」と、グローバルでモノづくりを展開するために海外拠点を指導・支援する「グローバル製造センター」の、2つの機能を備える。
新センターでは、最先端のICTを活用し、エンジニアリング、製造、調達などの機能を集約。これにより、国内外拠点とのコラボレーションおよびコミュニケーションを促進し、エンジニアリングの品質や生産のスピードの向上を図るという。
建物には免震構造を採用した他、津波を考慮した高床設置の非常電源を設置し事業の継続性(BCP)を強化。また、最新のBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)や省エネ設備を導入し、エネルギー使用量を2014年度(2015年3月期)目標で2012年度(2013年3月期)比33%削減する予定だとしている。
同社では今後、国内外の拠点と新センターとの連携を深め、発電事業におけるグローバル展開を加速する方針だという。
海外の現地法人は? アジアの市場の動向は?:「海外生産」コーナー
独立系中堅・中小企業の海外展開が進んでいます。「海外生産」コーナーでは、東アジア、ASEANを中心に、市場動向や商習慣、政治、風習などを、現地レポートで紹介しています。併せてご覧ください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- GEが日本にオープンイノベーション拠点を設立――技術連携のための公募も開始
日本GEは、同社本社内にオープンイノベーション拠点として「GE センター・フォー・グローバル・イノベーション」を開設した。日本の企業や大学、官公庁との技術連携を積極的に進めていく方針だ。同時に協業を視野に入れた「技術公募」も開始し、日本企業との連携強化に取り組む。 - 生産拠点としてベトナムのポテンシャルは?
GDP急成長の勢いは本物? ベトナムの生産拠点としての可能性、「賢いベトナム人」の労働者気質やインフラの状況を知ろう。 - 東芝が「SCiB」の開発・製造拠点を柏崎工場に統合、佐久工場の用途は未定
東芝は、リチウムイオン電池「SCiB」の開発・製造拠点を柏崎工場に統合する。SCiBの開発拠点だった佐久工場の人員は柏崎工場に移る。佐久工場の敷地の用途は未定で、今後東芝グループ内で検討するという。 - 生産拠点・設備の災害リスク管理で知っておくべきこと
生産設備や事業所などのリスク分析を専門とする筆者が、震災の教訓から対策を示します。高度にネットワーク化した社会でリスクを低減するために、踏み込んだ議論の必要もあります。