ホンダのコンセプトカーを3Dプリンタで作成しよう! 外観デザインデータを公開へ:車両デザイン
ホンダは、これまでに発表したコンセプトカーの外観デザインの3Dデータについて、クリエイティブ・コモンズ 4.0に基づいて公開する。特設Webサイトからデータをダウンロードすれば、家庭用3Dプリンタなどを用いて簡単に造形ができ、ホンダのモノづくりを疑似体験できるという。
ホンダは2014年1月28日、これまでに発表したコンセプトカーの外観デザインの3Dデータについて、クリエイティブ・コモンズ 4.0に基づいて公開すると発表した。特設Webサイト「Honda 3D Design Archives」からデータをダウンロードすれば、「家庭用3Dプリンタなどを用いて簡単に、ホンダデザインの結晶とも言える歴代のコンセプトモデルをレプリケーションすることができ、ホンダのモノづくりを疑似体験できる」(同社)という。
同社は、独自のユニークなモノづくりへの取り組み姿勢や思想を社内外で展開する、新しいグローバルブランディングプロジェクトを推進している。今回のHonda 3D Design Archivesによる3Dデータの公開は、「東京モーターショー2013」のプレスカンファレンスにおけるオープニング映像として公開されたブランドCM「Super ultra daydreams」に続く、プロジェクトの第2弾となる。
家庭用3Dプリンタの低価格化や技術革新などにより、社会におけるモノづくりというものが根本的に変化しつつある。ホンダは、「こうした背景の中、従来のメーカーとユーザーという枠組みを超えた新しいコミュニケーションのあり方を目指してプロジェクトを企画した。このプロジェクトに触発されて、ユーザーの中から、優れた未来の自動車デザイナーやエンジニアが生まれてくることを願っている」とコメントしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 新型「コペン」の樹脂外板関連の設計データ、ダイハツが一般ユーザーにも提供へ
ダイハツ工業は、2014年前半に発売予定の軽オープンスポーツカー「コペン」に用いる樹脂外板関連の設計データを、アフターパーツメーカーのみならず一般ユーザーにも提供する方針を明らかにした。 - 自動車と3Dプリンタの関係は遠いようで近い?
アルテックは、「オートモーティブワールド2014」において、自動車開発における3Dプリンタの活用事例を紹介した。デザイン性を求められるインテリア関連部品などの形状確認が中心だが、BMWのように量産車の製造に3Dプリンタを応用している事例もあるという。 - 3Dプリンタは自動車の金属部品開発にも活用できる、木型レスや部品の直接造形も
鋳物の製造受託を手掛けるコイワイは、「人とくるまのテクノロジー展2013」において、3Dプリンタを活用して製造した自動車用金属部品の試作サンプルを展示した。