スピンドルグリル導入の「レクサスCT200h」、“世界初”のスピーカーも採用:材料技術
トヨタ自動車は、「レクサス」ブランドの小型ハイブリッド車「CT200h」をマイナーチェンジした。レクサスのデザインアイコンである「スピンドルグリル」をフロントフェイスに導入するなどエクステリアデザインを一新。さらに標準カーオーディオのスピーカーに「世界初」(同社)となる竹炭プラントオパール樹脂振動板を採用した。
トヨタ自動車は2014年1月16日、「レクサス」ブランドの小型ハイブリッド車「CT200h」をマイナーチェンジし発売した。レクサスのデザインアイコンである「スピンドルグリル」をフロントフェイスに導入するとともに、ワイド感を強調したフロントバンパーや、低重心で踏ん張り感のあるリヤバンパーを採用するなどしてエクステリアデザインを一新。ボディカラーは、高明度かつ高彩度な新規開発色であるマダーレッドを含む全11色を設定した。税込み価格は、ベースグレードが356万円、中位グレードの「version C」が380万円、スポーツグレードの「F SPORT」が421万円、最上位グレードの「version L」が448万円。月間販売目標台数は700台となっている。
インテリアでは、シート表皮と内装色、オーナメントパネルの選択パターンを約80通りに拡大。version Cには、シート表皮には本革に近い風合いと手触りを追求した合成皮革「L tex(エルテックス)」を、モス、キャメルなどの4色で設定。L texは、2012年10月に発売したCT200hの特別仕様車「Creative Textile Interior」の専用装備として採用していたものだ。オーナメントパネルでは、2012年10月発売の「レクサスLS」のステアリングに採用した縞杢を選択できる(関連記事:新型「レクサスLS」の縞杢ステアリング、老舗家具メーカーの匠の技を生かす)。
また、吸・遮音材の改良などによって静粛性を向上した。レクサスLSや新型「レクサスIS」などと同様に、スポット溶接打点の追加やボディを面で結合したわみを抑える構造用接着材を適用しボディ剛性を高めている
標準カーオーディオのスピーカーに竹炭プラントオパール樹脂振動板を採用
レクサスブランドのカーオーディオは、上位の「マークレビンソン」と標準装備の「プレミアムサウンド」の2種類が用意されている。マイナーチェンジしたCT200hのプレミアムサウンドでは、天然の竹から抽出した植物由来オパールを用いた竹炭プラントオパール樹脂振動板を「世界で初めて」(トヨタ自動車)採用した。
竹炭プラントオパール樹脂振動板は、従来のガラスファイバーなどのフィラーを用いる樹脂振動板よりも軽量で、剛性も同等レベルを確保できている。音質面でも、内部に含まれる竹繊維などによって内部損失が低減されるので、フレームの共振を抑えてスピーカーの音圧周波数特性をより平たん化できる。歪みも低減されるという。もちろん、天然の竹を素材として使用しているので、製造時の環境負荷を低減する効果も得られる。
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